オメガのシーマスターといえば、90年代からジェームズ・ボンド愛用の腕時計として映画に登場しますが、実世界にもジェームズ・ボンドを記念したモデルが存在します。
最初に登場したのは、シーマスターの2531.80あたりのプロフェッショナルをベースとするモデルでしたが、現在におけるそれはアクアテラベースとなっているようです。
2015年に登場した231.10.42.21.03.004は、映画「スペクター」を記念した限定モデルですが、この時計は2018年において、中古が30万円台前半という水準です。
黒文字盤に黄色の差し色という配色のこのモデルは、見た感じ、初代「15000ガウス」にも見えますが、2018年の価格帯は両者とも同じようだったというのはたまたまだといえるでしょう。
ジェームズ・ボンド限定モデルは、同じ時代の通常版と比較して、相場が高い傾向がありますが、2018年において初代15000ガウスと同じ価格帯だったというのは、お得だったといえるかもしれません。
実際、今ではこの231.10.42.21.03.004は40万円以上という水準に位置する一方で、初代15000ガウス231.10.42.21.01.002は30万円台前半で購入可能。
一時的に同じような価格帯になった両者ですが、ジェームズ・ボンドについては、この1年で上昇傾向となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(ヤフオク) |
2019年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
シーマスター アクアテラ 231.10.42.21.03.004 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥332,000 | ¥408,240 | 76,240 | 122.96% |
2018年の中古相場と比較して、現在は値上がり傾向といえる状況です。
しかし、このモデルが登場した2015年の新品実勢価格は、約61万円(安い順3社平均値)だったため、現在の水準は、一時的に安くなりすぎた価格帯からの回復傾向といえるかと思います。
2018年の中古は、2015年の新品実勢価格の約半額。デビューから3年程度でそういった値動きとなるのは、かなり評価されていなかったといえます。
ですから、今の水準は、やはり2018年から回復したというように思うわけです。
なおこの時計、他のアクアテラがそうであるように、15000ガウスの耐磁性能を備えているのですが、文字盤には「15007ガウス」と「007」のロゴを組みわわせて表示するという粋な演出がなされています。
他のアクアテラと比較して7ガウス性能が向上しているようですが、それを実現させるための特殊機構が搭載されているかは分かりません。
ちなみに、限定本数も15007本ということで、なにかと数字にこだわっている1本であります。