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現在相場考察

2019年初代の様子、オーバーシーズ42052白文字盤

2019年9月4日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年11月の安値(楽天)と2019年9月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この2年10ヶ月での変動は¥81,600だった。

オーバーシーズ 42052についての考察(2019年9月)

雲上スポーツの一角を担うオーバーシーズですが、その存在感は、他のブランドと比べると弱いと感じるかもしれません。

特に第一世代のオーバーシーズを見ると、そういった印象を感じるわけで、同世代のロイヤルオークアクアノートと比較して随分安い価格帯に位置するといえる様子です。

アクアノートの場合、比較的安いミディアムサイズでも220万円台という水準に位置。また、新品時代にほぼ同じ実勢価格だったロイヤルオークの14790も現在、140万円以上という水準となっているわけです。

けれども、オーバーシーズの第一世代は、現在でも100万円を大きく下回る水準が当たり前。

機械式でもミディアムサイズならば、今でも60万円台で購入可能という様子です。

第一世代のオーバーシーズは、3針よりクロノグラフのほうが高い傾向がありますが、つい最近まで、クロノグラフでも100万円以下という水準で購入可能でした。

オーバーシーズは雲上スポーツという通り、3針でも現行時代には、SSスポーツロレックスデイトナを除く)より高い新品実勢価格だったのが、近年の中古相場では、多くの5桁ロレックスより安い価格帯に位置するのです。

しかし、そういった価格帯でも、オーバーシーズは決して値動きしていないわけではありません。

特に2016年と比べるとその差はわかりやすいのですが、例えばこのミディアムサイズの自動巻モデルの場合、2016年の段階では50万円台という水準だったのが、2019年の今では文字盤色を問わず60万円台へと変化。

かなり地味ですが、値動きしていないわけではないという様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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ヴァシュロン コンスタンタン Vacheron Constantin オーバーシーズ ミディアム 42052/423A-8732 中古 時計 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年11月
の安値(楽天)
2019年9月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
42052
中古 2年
10ヶ月
¥558,900 ¥640,500 81,600 114.60%

ちなみに、ロイヤルオークも2017年頃まであまり目立った値動きをしておらず、15000STなどは70万円台という水準で購入可能でした。

それが今となっては、100万円以下では買えないわけで、モデルによっては数十万円単位の上昇をするなど、目立った値動きがある状況です。

それに対してオーバーシーズの第一世代3針モデルは、今の時代でも60万円台という水準に位置するわけです。

決して値動きしていないわけではないため、ロイヤルオークのような未来がないとは言い切れないとも感じます。

なお、この世代のオーバーシーズで最近人気があると感じるのは、アラビア数字の黒文字盤。クロノグラフでは、銀文字盤より10万円程度高い価格帯に位置する様子があります。

それがミディアムサイズでは、アラビア数の黒文字盤はそれほど価格差があるわけでないため、今後どのような評価になるのか、こちらも興味深いと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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