サブマリーナの116610LVは、GMTマスター2の116710BLNRとともに、現代の大人気モデルというポジションとなっており、長らく定価より中古相場のほうが高いという状況が続いています。
そんな2本は、2019年に入るとそれまでよりもさらに上昇。2018年に120万円台だった116610LVですが、2019年6月には170万円台という水準にまで上昇していたのです。
しかし、その水準がピークだったようで、7月以降は値下がり傾向へと変化。
これは116610LVに限らず、多くの「現行・人気」ロレックスに該当する値動きですが、その象徴的といえるのがこのモデルだといえます。
6月時点で約170万円という水準だったのが、8月になると約150万円にまで下落。
実に2ヶ月で20万円程度の値下がりとなったのです。
そして、その値下がりは9月現在でも続いている様子。現在、116610LVは約142万円という水準になっているのですが、これは8月と比べて約5.5万円の下落ということになるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値(楽天) |
2019年9月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116610LV |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,501,740 | ¥1,446,120 | -55,620 | 96.30% |
8月時点の値動きは“2ヶ月で約20万円”という下落でしたが、現在は“1ヶ月で約5.5万円”の下落となります。
下落傾向に違いはありませんが、『6月⇒8月』と比較するとやや下落幅が小さくなったという気もします。
いずれにしても7月頃から始まった値下がり傾向は、9月現在でも続いているといえるでしょう。
ちなみに、現在の約142万円という水準は、2019年3月とほぼ同様。
ですから、今の水準でも2018年以下にはなっていない様子です。
2019年になってから大幅上昇した116610LVは、その上昇額が大きかったためか、数万円、数十万円単位の下落となっても、まだまだ2018年の水準にまで、数十万円単位の余裕があるといえる状況です。
なお、8月時点の水準は、4月時点と同水準といった様子。それに対して、9月現在の水準は3月現在と同水準であるため、1ヶ月ときが経つごとに、「4月⇒3月」というように1ヶ月前の水準になるといった値動きになっていると感じます。
また、『夏頃安くなった』という現象は2016年にも起こりましたが、2016年の場合、11月頃まで値下がり傾向が続き、12月頃から回復傾向となりました。
そういった意味では、今年2019年の値動きにおいても年末頃どういった動きになるのか興味深いと思います。