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現在相場考察

2016年より大きくない下落幅、デイトナ116515LNチョコレート文字盤

2019年9月29日更新
ロレックスのデイトナ116515LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値(ヤフーショッピング)と2019年9月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥-86,400だった。

デイトナ チョコレート文字盤 116515LNについての考察(2019年9月)

2011年にデビューした116515LNは、セラミックベゼルを搭載した初のデイトナ。当時現行だった116520と比較するとまさに「異色のモデル」と感じたわけですが、そういった印象は「チョコレート」という文字盤名からも感じることができます。

116515LNにはいくつかの文字盤ラインナップがあるわけですが、その中でもチョコレート文字盤はかなり目立つ存在。また、中古水準は以前から高く、同世代の116528と比較して高い傾向がありました。

116528はブレスレットであるのに対し、この116515LNは革ベルトですから、金の含有量的には、116528のほうが高いはず。しかし、116515LNのほうが高い水準というのは、やはり人気があるのだと感じます。

ただ、そうはいっても116515LNチョコレート文字盤の相場は、これまで常に上昇してきたわけではありませんでした。

2015年8月時点で約260万円という水準だったのが、2016年8月には約207万円にまで下落しています。

2016年夏頃といえば、スポーツモデルを中心に多くのロレックスが下落した時期。まさに、現在と同じような時代だといえます。

その時期、116515LNチョコレート文字盤は、60万円程度も下落しているわけです。

では、同じように多くのロレックスが値下がりしている今、この116515LNチョコレート文字盤はどういった様子であるのかというと、やはり値下がり傾向となっている様子です。

しかし、同じ値下がりでも、現在は約8.6万円の下落。2016年8月の60万円程度の下落と比べるとあまり大きな変動でない様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値(ヤフーショッピング)
2019年9月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
チョコレート文字盤
116515LN
中古 0年
2ヶ月
¥3,024,000 ¥2,937,600 -86,400 97.14%

2016年夏頃に多くのロレックスが値下がりしたというのは、すでに忘れかけられている出来事のようにも感じますが、そういった時代においてこの116515LNはかなりな下落となっていたわけです。

それに対して、同じように“夏頃”から下落している2019年の今、116515LNの下落幅は、2016年当時と比較して弱い様子。

その理由として考えられるのは、116515LNがすでに生産終了モデルであるからかもしれません。

2016年当時は現行モデルだった116515LNですが、2017年に生産終了となったため、それ以降は「レアモデル」という要素が加わった感覚があります。

ですから、同じ値下がり傾向でも、2019年現在、そこまでの下落となっていないのは、やはり以前より評価されているのではないかと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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