約300万円。ものすごい高級腕時計の価格となってしまったこの3710/1A。かつて私が買った時、新品が85万円ほどで普通に売られていました。私は2006年にこれを売却し、約100万円ほど高い価格で売却しましたが、その時買った人も、さらに100万円儲かるっていうぐらいの値上がりです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年3月 の安値(ヤフオク) |
2016年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
ノーチラス パワーリザーブ 3710/1A |
中古 | 4年 2ヶ月 |
¥1,880,000 | ¥2,980,000 | 1,100,000 | 158.51% |
この時計、なんでこんなに高くなったのでしょう。
高い理由は一つしかなく、需要に対して供給が極端に少ないということです。
しかし、なぜ人気になったのか。
これに人気がでかけた2000年代前半、アクアノートの5065/1Aとともに“ジャンボ/ラージ”サイズのノーチラス/アクアノートがヨーロッパで人気が出そうだと言われたりしました。
その頃の日本はというと、ロレックスブームが落ち着いて、パネライ人気に火が付いた頃。
SSブレスのPAM00050が、“サブマリーナorエクスプローラの次に買う時計”としてプレミア価格だった頃、まだまだノーチラスとアクアノートは不人気時計でした。
しかし、ロレックス⇒パネライ、となったように、パネライに飽きたユーザーが、その次に「もっと上」として三雲ブランドのスポーツモデルにいくことは容易に想像できました。
中でも、王者パテックフィリップの“ロレックス的モデル”はノーチラスとアクアノートしかありません。
で、中でも約38mmというジャンボサイズ/ラージサイズこそが、ロレックスと並べても所有満足感的にOKなモノ。
ということで、このサイズのスポーツパテックはその後一気に高値となったわけです。
アクアノートのラージサイズ(5065/1A)もこのノーチラスパワーリザーブも、そしてロレックスのスポーツモデルも所有した私としては、
という点で、
ノーチラス/アクアノートはロレックスのように“気楽に”使えない時計であることを知っています。。
しかし、流通量の少ないこの時計。相場も高くなってしまったので、ロレックスのようにメジャーな時計ではありません。
よって、実際ロレックスのように使えないってことは、はあまり知られていない事実。
月曜日から金曜日まで毎日この時計1本だけで過ごすってのは、結構ツライものがあります。
ですからノーチラスの場合、時計コレクションのうちの1本として1週間に1回使うか使わないかぐらいの使用頻度が調度良いですね。
ロレックスと比べてノーチラスパワーリザーブはしていて疲れるので。。
ま、300万円という高嶺クラスの時計になってしまったので、
っていうほうがこの時計のキャラに合っています。
かつて、新品価格85万円だったこの時計。
現在85万円では新品のGMTマスター(黒青ベゼル)も買えません。。
しかし200万円から300万円という相場のほうが、使いづらさが逆に「希少性」「ありがたさ」という価値を助長し、よりこの時計を大切に思う要素になるのだと感じます。