腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

19万円の値動き、オーバーシーズ 47450/B01A-9226

2019年10月8日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ47450/B01A-9226について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年4月の安値(楽天)と2019年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は¥178,920だった。

オーバーシーズ 47450/B01A-9226についての考察(2019年10月)

2018年に20万円近い上昇をしたオーバーシーズデュアルタイム。

2006年に登場したこのモデルは、2016年12月の時点で約126万円という水準でしたが、2018年4月には約146万円という水準に達しています。

そしてそれから1年半が経過した今、この時計はさらなる上昇となっている様子です。

長いリファレンス、47450/B01A-9226は白文字盤のデュアルタイムを示すのですが、この時計は現在約164万円という水準。ちなみに、これより安い価格の個体が存在しますが、ABランク以上となるとこの水準となっています。

これは、2018年4月の約146万円という水準と比べて、約17万円という値上がりになるわけですが、2016年⇒2018年もほぼ同様の値上がり額というのが興味深く感じます。

ただ、前回の値動きより条件が厳しいなかでの上昇だけに、その優秀という感覚は今回のほうが上だといえます。

『2016年12月⇒2018年4月』といえば、ロレックスなど多くの腕時計の上昇が目立っていた時代。その一方で、『2018年4月⇒2019年10月』には値下がり傾向となった期間が含まれるのです。

ですから、そういった環境下で10万円単位の上昇となっているデュアルタイムはやはりなかなかの動きだと感じるわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年4月
の安値(楽天)
2019年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
47450/B01A-9226
中古 1年
6ヶ月
¥1,468,000 ¥1,646,920 178,920 112.19%

オーバーシーズといえば、主に第1世代が値動きしないという印象がありましたが、近頃ではその世代でもクロノグラフが目立った動きとなっていると感じます。

ただ、そういった動きでも同じ雲上スポーツの他モデルと比較すると値動きが地味な印象は否めません。

しかし、そんな印象があるなか、このデュアルタイムは、2度にわたって18万円前後の上昇を達成。

これは、かつての15400STの動きと似ている点があるとも感じます。

ロイヤルオーク15400STは最近目立った動きをするという印象がありますが、実は値動きするようになったのは2018年1月になってから。その際、15400ST約48万円ほどの上昇となったのですが、その後も値上がり傾向が続いていました。

その頃の15400STと比べると、今のデュアルタイムの値動きは、その半分程度という水準ですが、それでもこれまでのオーバーシーズの印象からすると動くようになったと感じます。

なおこの時計、2009年2月の水準は約79万円だったため、それと比べると今の水準でも84万円程度の上昇となっているのです。

ですから、10年前と比較するとこのデュアルタイムは2倍になっているわけで、やはり雲上スポーツの強さを感じる要素があるといえるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。