2018年に20万円近い上昇をしたオーバーシーズデュアルタイム。
2006年に登場したこのモデルは、2016年12月の時点で約126万円という水準でしたが、2018年4月には約146万円という水準に達しています。
そしてそれから1年半が経過した今、この時計はさらなる上昇となっている様子です。
長いリファレンス、47450/B01A-9226は白文字盤のデュアルタイムを示すのですが、この時計は現在約164万円という水準。ちなみに、これより安い価格の個体が存在しますが、ABランク以上となるとこの水準となっています。
これは、2018年4月の約146万円という水準と比べて、約17万円という値上がりになるわけですが、2016年⇒2018年もほぼ同様の値上がり額というのが興味深く感じます。
ただ、前回の値動きより条件が厳しいなかでの上昇だけに、その優秀という感覚は今回のほうが上だといえます。
『2016年12月⇒2018年4月』といえば、ロレックスなど多くの腕時計の上昇が目立っていた時代。その一方で、『2018年4月⇒2019年10月』には値下がり傾向となった期間が含まれるのです。
ですから、そういった環境下で10万円単位の上昇となっているデュアルタイムはやはりなかなかの動きだと感じるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ 47450/B01A-9226 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥1,468,000 | ¥1,646,920 | 178,920 | 112.19% |
オーバーシーズといえば、主に第1世代が値動きしないという印象がありましたが、近頃ではその世代でもクロノグラフが目立った動きとなっていると感じます。
ただ、そういった動きでも同じ雲上スポーツの他モデルと比較すると値動きが地味な印象は否めません。
しかし、そんな印象があるなか、このデュアルタイムは、2度にわたって18万円前後の上昇を達成。
これは、かつての15400STの動きと似ている点があるとも感じます。
ロイヤルオークの15400STは最近目立った動きをするという印象がありますが、実は値動きするようになったのは2018年1月になってから。その際、15400STは約48万円ほどの上昇となったのですが、その後も値上がり傾向が続いていました。
その頃の15400STと比べると、今のデュアルタイムの値動きは、その半分程度という水準ですが、それでもこれまでのオーバーシーズの印象からすると動くようになったと感じます。
なおこの時計、2009年2月の水準は約79万円だったため、それと比べると今の水準でも84万円程度の上昇となっているのです。
ですから、10年前と比較するとこのデュアルタイムは2倍になっているわけで、やはり雲上スポーツの強さを感じる要素があるといえるのです。