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現在相場考察

ダイヤ文字盤の評価、GMTマスター2 16713RG

2019年10月30日更新
ロレックスのGMTマスター216713RGについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年2月の安値(楽天)と2019年10月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年8ヶ月での変動は¥220,000だった。

GMTマスター2 シャンパン文字盤 茶金ベゼル 16713RGについての考察(2019年10月)

サブマリーナとGMTマスター2は、6桁世代からダイヤ文字盤の“豪華さ”が異なるようになりましたが、5桁時代では両方とも同じ扱いとなっていました。

5桁時代のサブマリーナのダイヤ文字盤が、『サファイア&ダイヤ』だったのに対し、GMTマスター2『ルビー&ダイヤ』。両者は、兄弟的な存在感だったといえます。

さて、近年、GMTマスター2といえば、「青赤」を中心とするカラーベゼルが人気となっていますが、5桁世代にまで存在した「茶金」ベゼルは、コンビにおける青赤的存在感だといえます。

16713RGの「茶金ベゼル」は、その「茶金」という人気色に加えて、さらに「ダイヤ」という付加価値がつくわけで、まさにカラーベゼルの最高峰といえるのではないでしょうか。

なお、このGMTマスター2のダイヤ文字盤は、5桁サブマリーナ同様、専用文字盤色となっており、シャンパンと銀文字盤が用意。

青サブの場合、通常文字盤は「青」、ダイヤとなると「シャンパンorグレー」となるため、ダイヤ文字盤の雰囲気が明らかに異なる印象となります。

それに対して、GMTマスター2は、通常文字盤が「茶」、ダイヤが「シャンパン」となると、同系色であるため、ダイヤ文字盤の特殊さはサブマリーナより目立たないように思います。

ちなみに、サブマリーナのダイヤ文字盤は基本的に「青ベゼル」となる反面、GMTマスター2には「黒ベゼル」と「茶金ベゼル」がダイヤ文字盤にも用意。黒ベゼルのほうが「ダイヤ文字盤」の特殊さを感じやすいという面もあります。

ただ、茶金のダイヤ文字盤が評価されていないかというと、そういったことはなく、今現在でも、黒ベゼルのダイヤ文字盤や、通常の16713茶金ベゼルに対して高い価格帯に位置しています。

現在、16713茶金は120万円前後といった水準ですが、ダイヤ文字盤はそれより20万円程度高い価格帯に位置。

また、16713がここ数年で上昇しているのと同様、この16713RGも2018年2月と比べて22万円高くなっている様子であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年2月
の安値(楽天)
2019年10月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
シャンパン文字盤
茶金ベゼル
16713RG
中古 1年
8ヶ月
¥1,278,000 ¥1,498,000 220,000 117.21%

GMTマスター2のコンビモデルといえば、2000年代中盤や、2010年頃といった時期には30万円台で売られており、当時は、「豪華に見えるのに意外と安い」というお得感がありました。

その時期、筆者は茶金の16713が魅力的だと思い、30万円台前半で購入。当然、ダイヤ文字盤の存在も知っていたのですが、16713に対して16713RGの相場は高く、気軽に手が出せないと思っていました。

今では、16713120万円前後16713RG150万円近い水準となっているため、どちらも過去と比べて随分な高くなっていますから、当時としては「何も考えず、欲しい物を買ったとしても問題なかった」ということになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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