サブマリーナとGMTマスター2は、6桁世代からダイヤ文字盤の“豪華さ”が異なるようになりましたが、5桁時代では両方とも同じ扱いとなっていました。
5桁時代のサブマリーナのダイヤ文字盤が、『サファイア&ダイヤ』だったのに対し、GMTマスター2は『ルビー&ダイヤ』。両者は、兄弟的な存在感だったといえます。
さて、近年、GMTマスター2といえば、「青赤」を中心とするカラーベゼルが人気となっていますが、5桁世代にまで存在した「茶金」ベゼルは、コンビにおける青赤的存在感だといえます。
16713RGの「茶金ベゼル」は、その「茶金」という人気色に加えて、さらに「ダイヤ」という付加価値がつくわけで、まさにカラーベゼルの最高峰といえるのではないでしょうか。
なお、このGMTマスター2のダイヤ文字盤は、5桁サブマリーナ同様、専用文字盤色となっており、シャンパンと銀文字盤が用意。
青サブの場合、通常文字盤は「青」、ダイヤとなると「シャンパンorグレー」となるため、ダイヤ文字盤の雰囲気が明らかに異なる印象となります。
それに対して、GMTマスター2は、通常文字盤が「茶」、ダイヤが「シャンパン」となると、同系色であるため、ダイヤ文字盤の特殊さはサブマリーナより目立たないように思います。
ちなみに、サブマリーナのダイヤ文字盤は基本的に「青ベゼル」となる反面、GMTマスター2には「黒ベゼル」と「茶金ベゼル」がダイヤ文字盤にも用意。黒ベゼルのほうが「ダイヤ文字盤」の特殊さを感じやすいという面もあります。
ただ、茶金のダイヤ文字盤が評価されていないかというと、そういったことはなく、今現在でも、黒ベゼルのダイヤ文字盤や、通常の16713茶金ベゼルに対して高い価格帯に位置しています。
現在、16713茶金は120万円前後といった水準ですが、ダイヤ文字盤はそれより20万円程度高い価格帯に位置。
また、16713がここ数年で上昇しているのと同様、この16713RGも2018年2月と比べて22万円高くなっている様子であります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値(楽天) |
2019年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 シャンパン文字盤 茶金ベゼル 16713RG |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,278,000 | ¥1,498,000 | 220,000 | 117.21% |
GMTマスター2のコンビモデルといえば、2000年代中盤や、2010年頃といった時期には30万円台で売られており、当時は、「豪華に見えるのに意外と安い」というお得感がありました。
その時期、筆者は茶金の16713が魅力的だと思い、30万円台前半で購入。当然、ダイヤ文字盤の存在も知っていたのですが、16713に対して16713RGの相場は高く、気軽に手が出せないと思っていました。
今では、16713は120万円前後、16713RGは150万円近い水準となっているため、どちらも過去と比べて随分な高くなっていますから、当時としては「何も考えず、欲しい物を買ったとしても問題なかった」ということになります。