三雲ブランドによるロレックス的な時計として有名なのがノーチラス/アクアノート、ロイヤルオーク、オーバーシーズです。1970年代に発表されたのがノーチラスとロイヤルオーク、90年代後半に発表されたのがアクアノートとオーバーシーズです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年12月 の安値(ヤフオク) |
2016年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ クロノグラフ 白文字盤 49150/B01A |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥1,298,000 | ¥1,400,000 | 102,000 | 107.86% |
1990年代後半デビューと三雲ブランドのスポーツウォッチの中で最も新しいのがオーバーシーズです。
がしかし、実はパテックフィリップとオーデマピゲに対抗してちゃっかり1970年代に“オーバーシーズ的な時計”を出しているではないですか!
それがこの222です。
222って名前、1980年代のマセラティみたいですね。
マセラティが2000年代にフェラーリ傘下で出したクアトロポルテ(奥山デザイン)以降洗練されたように、オーバーシーズという名前になって洗練された時計となったオーバーシーズ。
(私はデ・トマソ時代のマセラティ好きですが、、壊れなければ)
1996年に出たのが初代で、2004年に出たのがこの記事のモデル、2代目です。
そして、今年2016年にまたもや新作の3代目が出てしまったので、旧型となった2代目モデル。
今年出た新作はジュネーブシール取得という変化がありましたが、2代目における初代との主な違いはデザイン面。
初代は初代で、見た目の定評が高く、特にクロノグラフはかつてアクアノートの5065と同じ相場というぐらい人気のモデルでした。
ただし、その後値上がりしたアクアノートとは異なり、現在でも100万円以下で買えるのが初代のオーバーシーズクロノグラフ。
で、2代目はというと、初代よりも人気があり100万円以下では買えません。
2代目が出たのは2004年。同時期にアクアノートもモデルチェンジされたのはたまたまでしょう。
2代目オーバーシーズの特徴は222のデザイン要素を入れたことでしょう。
時計において歴史って結構重要。
復刻と似たような手法として、かつてのデザイン要素を入れた、というブランディングをとったのがこの2代目オーバーシーズなのだと思います。
ということで、2代目オーバーシーズ、3年前と比べて10万円ほどの値上がりとなっています。
今年出たジュネーブシール取得の3代目がビックカレンダーを廃止し普通のカレンダーとなってしまったのため、デザイン面では2代目の評価が高いのかもしれません。