4桁時代のロレックスは、2000年前後といった時代「アンティーク」と呼ばれ、憧れられる存在感となっていました。
その時代、現行モデルの値上がりは今の時代ほど目立っておらず、現行品で「プレミア価格」となっていたのは、デイトナ16520とエクスプローラー14270ぐらいという様子でした。
それに対して、4桁リファレンスは、スポーツ系ならばほぼすべてのモデルがかつての新品定価より高いといった中古相場となっていたわけです。
そういった4桁リファレンスの印象は、それから20年以上が経過した現在でも継続しているように感じますが、かつてほど多くの人に憧れられる様子ではないといえるでしょう。
それは、4桁リファレンスの価格序列を見れば分かるのですが、現行世代と比較した場合、かつての常識では、4桁はもっと高いはずなのです。
しかし、現在における4桁の価格帯はどうかというと、大人気の現行世代よりは安いといったところ。
もちろん、「赤サブ」といった特殊な要素があるモデルはその限りではありませんが、通常のサブマリーナを見ると、4桁は意外と安く感じるわけです。
そして、そういったことはこの5512からも感じるのですが、なぜかというと、現在5512は150万円台という水準だからです。
サブマリーナノンデイトの4桁世代といえば5513という印象がありますが、この5512はクロノメーター仕様。5513に対する上位モデルだといえます。また、文字盤も「フチなし」仕様しかなく、何かとレア感が高いため、「高いサブマリーナ」という印象があるわけです。
そういったことから現在水準は、現行世代の中古相場よりずいぶん高くても不思議ではないといえるのですが、現在この5512は150万円という水準です。
2018年5月ごろ、116610LVは約119万円という水準でしたが、その際この5512は約138万円でした。116610LVは、現行世代のSSモデルとして最も高い価格帯であるわけですが、その価格より20万円程度高いというのが5512の位置だったわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値(楽天) |
2020年1月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 5512 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,380,001 | ¥1,507,407 | 127,406 | 109.23% |
それが今となっては、116610LVが約147万円であるのに対し、5512は約150万円。両者の差はほぼないといっても過言でない様子あるのです。
また、116610LVの現在水準は、2019年上半期と比較すると値下がり状態であるため、一時、5512に対して大きな価格差となっていたといえます。
そういったことを考慮すると、なんだか5512の現在水準は、5512に対するイメージを考慮すると意外と安く感じるということになるわけで、2018年と比べて値上がり状態ながら、不思議とお得感があるといえます。