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現在相場考察

あまり動いていない、デイデイト118238

2020年2月14日更新
ロレックスのデイデイト118238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年11月の安値(楽天)と2020年2月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この2年3ヶ月での変動は3万2000円の値上がりだった。

デイデイト シャンパン文字盤 118238についての考察(2020年2月)

デイデイトというと、近年様々なモデルが出ているため、どれがどの年式か分かりづらいところですが、去年のバーゼルまで現行モデルだったのが、1つ前世代ということになるでしょう。

その世代は2000年にデビューしましたが、5桁リファレンス⇒6桁となったことが新鮮でした。

同じ2000年には、デイトナも6桁リファレンスへと変化していますが、それら世代に対して新世代の幕開けといった感覚があったと感じます。

とはいえ、リファレンスは6桁でも、6桁世代の特徴を兼ね備えたモデルはこの世代より少し後だといえます。具体的には、2004年に出たデイトジャストや2005年のGMTマスター2が6桁世代の始まりだと思います。

そういった意味では、2000年デビューのデイデイトは、6桁リファレンスながら、はっきりと6桁世代ということはできず、良くいうならば“5桁時代の良さを兼ね備えた21世紀のモデル”といったところでしょう。

この世代のデイデイトには、大きく3つの「新しさ」があったといえるのですが、それはなにかというと、

  • ボリューミーなアプライド(特にダイヤ)
  • ピンクゴールドの登場
  • ブレスレットのしっかり感
  • だといえます。

    ただ、そういった要素に限らず、この世代のデイデイトには5桁とは異なる雰囲気を感じ、21世紀的な要素があるように思うわけです。

    2000年デビュー世代のデイデイトには、いくつかのバリエーションがありますが、その中で最も5桁時代と差が少ないといえるのが、『フルーテッドベゼル&プレジデントブレスレット』という組み合わせ。中でもYGが最も5桁との区別が付きづらいといえます。

    画像を見ると、「ラグ部分が鏡面か否か」ぐらいしか見分けるポイントはありません。しかし、それでもその雰囲気は5桁とははっきり違うと感じ、新世代ならではの魅力があると思います。

    そして、この組み合わせは、なぜだか『スムースベゼル&オイスターブレスレット』よりも高値。実際、2018年頃までは、118208より118238のほうが高い傾向があったのです。

    けれども近年、118208はなかなかの上昇傾向となっており、現時点では200万円以上でないと購入できない様子。その一方で、118238は2017年から大きな変化がなく、現在170万円台から狙うことができる状況となっているのです。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2017年11月
    の安値(楽天)
    2020年2月
    の安値(ヤフーショッピング)
    変動額 残価率
    ロレックス
    デイデイト
    シャンパン文字盤
    118238
    中古 2年
    3ヶ月
    ¥1,728,000 ¥1,760,000 32,000 101.85%

    118238は、これまで36mmYGの中で最も高いという印象がありましたが、現在では36mmの新世代が登場したことや、同じ世代でも118208のほうが高値ということもあり、目立って高い印象ではなくなっているのです。

    118238は、いわゆる王道的なデイデイトである一方、今のように36mmの新作、及び40mmといった他のモデルが登場すると、ユーザーからキャラクタを認知されづらいということになるのだと思います。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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