オメガのシーマスターといえば、プロフェッショナルの印象が強いですが、その対象となる時計像は“3針”だといえるかもしれません。
ただ、プロフェッショナルにはクロノグラフモデルも存在。さらにそれにはチタンケースの用意もあるのです。
そういった組み合わせに該当するのが、まさにこの2298.80ですが、このモデルは2000年前後といった時代に現行だった世代です。
そして、驚くべきことに当時の新品実勢価格は、オメガとしてはかなり高値水準でした。
2001年において、スピードマスタープロフェッショナル3570.50の新品実勢価格は約17万円。ムーンウォッチですら、そういった価格帯だったわけで、いわゆる売れ筋モデルの主な価格帯は15万円以下だったといえます。
そのような時代において、この2298.80は約29万円という新品実勢価格だったわけで、高い価格帯に位置するオメガだったことが分かります。
さて、この事実はちょうど2年前にもお伝えしているのですが、2018年2月当時、この2298.80はどういった水準だったかというと約23万円でした。
では、それから2年後の今、この2298.80はどうなっているかというと、その水準は約23万円。
この2年間でほぼ変わっていないという様子であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
シーマスター クロノグラフ 2298.80 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥235,440 | ¥239,800 | 4,360 | 101.85% |
2018年2月において、ムーンウォッチの中古相場は30万円以上という水準に達していなかったのですが、その後3570.50は30万円台となっています。
また、2001年において、この2298.80の新品実勢価格と同水準だったロレックスサブマリーナの14060は、2018年2月の段階で60万円台という水準でしたが、今では70万円台へと変化。
そういった意味では、この2298.80は周りに取り残されてしまった印象にもなるわけですが、「チタン、機械式クロノグラフ」という内容を考えるとかなりお得感のある存在だともいえます。
まして、2年前に比較したモデルはこの2年間で値上がりしているわけですから、この2年の間で、さらにお得感が増した印象にもなります。
実際、今20万円台前半でどういった中古腕時計が購入可能なのかというと、その選択肢はそこまで多いとはいえず、チタンとなるとかなり限られるでしょう。
また、20万円台前半といった価格帯となると、今の時代は宝飾系ブランドが主という印象もあります。
そういったことを考慮すると、この2298.80は『オメガ、チタン、機械式クロノグラフ』という要素を持つ時計としては、今の時代、相対的に安いといえるのではないでしょうか。