ノーチラスのライバルといえば、オーデマピゲのロイヤルオークですが、5711/1A-010のライバルはどれかということになると、分かりづらい傾向があるといえます。
というのも、ロイヤルオークには無数のモデルがあるからで、現行モデルを例としてもシンプルな青文字盤には、15500と15202があるわけです。
15500と15202の違いは腕時計マニア意外にはかなり分かりづらいですが、その違いは意外と明白。近代的に解釈されたモデルが15500、初代の流れを忠実に守っているのが15202です。
そういった意味では、5711/1Aのライバルとなるのは15500系統となり、過去モデルの15400、15300含めてそうだといえます。
しかし、「最も高値なSS」という点や、その人気度等のキャラクター性では、5711/1Aのライバルは15202エクストラシンという印象となり、筆者個人的な意見でも5711/1Aのライバルはエクストラシンだと感じます。
さて、そのような存在感から、このエクストラシンというモデルは、ずいぶん目立った値動きとなりそうな感覚があるわけですが、実はこれまでのところそういった動きとはいえず、2018年の段階では値下がり傾向となっていたぐらいなのです。
2018年7月に約406万円だった15202エクストラシンですが、2018年12月には375万円に下落していました。
ただ、それから1年後の2019年12月には約429万円となり、久々に上昇傾向へと変化。
そして、それから2ヶ月後の今、このエクストラシンはさらなる上昇となっており、現在なんと約488万円という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年12月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク エクストラシン 15202ST.OO.1240ST.01 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥4,298,000 | ¥4,883,800 | 585,800 | 113.63% |
エクストラシンは、2016年7月において約316万円という新品実勢価格(安い順の2社平均値)でしたが、2018年7月には中古ボトム価格が約406万円となっていました。
その際の動きは、まさにエクストラシンという存在感に見合っていると感じたわけですが、同年12月には値下がりしていたのです。
その後、エクストラシンはあまり大きな動きとはなることはなく、1年後の2019年12月なってから、久々に上昇したということになりました。
その際の水準は、確認した限り過去最高値といえるかと思いますが、それから2ヶ月後の今、さらに58万円ほどの上昇となっているのです。
ロイヤルオークの値動きは、パテックフィリップやロレックスと比較するとその傾向が見えづらいといえますが、今回のエクストラシンの動きもまた、そのような印象です。
2019年夏頃から、多くの腕時計が値下がり傾向となっている今、ロレックス人気モデルの一部は回復傾向となっている兆しがありますが、このエクストラシンは過去最高値という水準。ですから、他の人気モデルとは値動きの傾向が異なるといえるわけです。