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現在相場考察

依然値下がり傾向といえる、ノーチラス5711/1A-010

2020年2月24日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年11月の安値(ヤフーショッピング)と2020年2月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥-150,000だった。

ノーチラス 5711/1A-010についての考察(2020年2月)

2019年上半期に目立った上昇となった人気モデルは、夏頃から値下がり傾向となりました。

しかし、2020年になると、そういったモデルの一部には回復傾向が見られるように変化しています。

ただ、そのようなモデルは2019年秋頃から「下落に歯止めがかかった」という様子となっています。ですから、2020年に見られる回復の前には、下落しなくなるという段階があったわけです。

その一方で、ノーチラスは2020年の今現在でも、「下落に歯止めがかかった」と感じるモデルはあまり見られません。ですから、回復という段階にはまだ遠いといえるのですが、そういったことは、5711/1A-010を見ても感じます。

現在、5711/1A-010728万円という水準なのですが、これは2019年11月と比較して15万円の値下がり。まだ、下落傾向に歯止めがかかったという印象にはなっていない様子であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)ノーチラス 5711/1A-010 ステンレススティール ブルー文字盤〔腕時計〕〔メンズ〕

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年11月
の安値(ヤフーショッピング)
2020年2月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-010
中古 0年
3ヶ月
¥7,430,000 ¥7,280,000 -150,000 97.98%

5711/1A-010といえば、2019年上半期にかなり目立った上昇となりましたが、どういった変化だったかというと以下のようになります。

  • 3月 648万円
  • 5月 708万円
  • 7月 858万円
  • 9月 782万円
  • 11月 743万円
  • 上半期に短い期間で数十万円単位の上昇となった反面、9月以降は値下がり。ピークは7月だったといえます。

    ちなみに、2019年3月以前に記事でお伝えしたのは、2018年5月の約580万円という水準でしたが、これは2018年5月から2019年3月まで特に目立った動きがなかったからです。

    ですから、5711/1A-010は2019年において『2017年以来の目立った動き』となったわけですが、9月以降は700万円台という水準で推移している様子です。

    値下がり傾向を見ると、2019年7月⇒9月が最も下落しており、それ以降値下がり幅が弱くなっている印象です。

    特に今回の値動きは“3ヶ月で15万円の下落”というように、これまでよりも下落幅が落ち着いているといえます。

    9月⇒11月⇒2月の様子から、徐々に下落幅が弱くなっていることが分かりますが、このような傾向が今後も続く場合、下落傾向に歯止めがかかるということもありえるでしょう。

    そうなるか否かは分かりませんが、今後5711/1A-010という現代における大人気モデルの一角がどのような相場となるのか興味深いと思います。

    ただ、その一方で現在水準は2019年5月水準より高いということもあります。

    7月の858万円という水準がピークだといえますが、実は9月以降の値下がり水準はいずれもピーク以前の水準、つまり、2019年5月や3月水準より高いわけです。

    ですから、5711/1A-010の今後はどうなるのか、予測しづらい側面があるともいえるのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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