パテックフィリップの超個性的な2大巨頭といえば、スカルプチャーとネプチューンだといえますが、どちらも“ステンレス、ブレスレット、自動巻”という人気要素を備えるにも関わらず、あまり高くないという傾向があります。
とはいえ、このスカルプチャーについては、2017年からそういったイメージではなくなっていたといえます。
なぜなら、2017年3月に約145万円という水準となったからなのですが、それは2016年4月と比べて27万円ほどの上昇だったのです。
さらに、その1年後の2018年3月時点でも上昇傾向は続いており、2017年3月水準よりさらに23万円高くなった様子となっていました。
それまでスカルプチャーは値動きしないという印象だったのが、2016年⇒2017年⇒2018年という期間では、1年単位で20万円以上の上昇ということとなっていたのです。
その結果、スカルプチャー5091/1Aは2018年3月時点で160万円台という水準にまで達し、当時のアクアノートに迫るほどの勢いだったともいえます。
しかし、そんなスカルプチャー5091/1Aはそれ以降、あまり大きな動きは見られなくなってしまいました。
では、現在5091/1Aはどういった水準なのかというと、約158万円という様子。
これは2018年3月と比較して10万円ほどの値下がりですが、この2年間でそれほど大きく変わっていないという印象になります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
スカルプチャー 5091/1A |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥1,695,600 | ¥1,588,000 | -107,600 | 93.65% |
2018年と2020年では、アクアノートはずいぶん高くなったという印象がありますが、その反面スカルプチャーは値下がりとなってしまっています。
2018年3月付近のアクアノート5065/1Aは、230万円台という水準でしたが、今では360万円台。この2年で100万円を大きく超える値動きとなっているのです。
それに対して、スカルプチャーは10万円程度の下落といった様子。
2018年にアクアノートに近づいた印象だったスカルプチャーですが、近づく前、すなわち2016年以前よりもアクアノート5065/1Aとの価格差が広がった状態となってしまったといえます。
かつて、大きく値動きする印象でなかったこのスカルプチャー5091/1Aが、2017年、2018年と“1年で20万円程度”の動きとなっていたことにびっくりしましたが、今となっては、なぜその時期だけ特に動いていたのかということに驚きます。