5桁時代のシードゥエラーは、2010年代前半まで相対的に高いという印象がありましたが、2013年ぐらいからそういったイメージは薄れてきたといえます。
2010年頃の段階だと、16600は青サブ16613より高い水準だったのに対し、今では青サブよりも安い価格帯に位置しているわけです。
なぜ、そういったことが起きたかというと、16600がアベノミクス以降あまり目立った動きでなくなったからなのですが、同じような値動きをしたモデルとして、ミルガウス116400があります。
両者とも、際立った性能を有するプロフェッショナルモデル。なおかつ、SSのみの展開という内容が似ています。
そういった魅力があるにも関わらず、アベノミクス以降の評価は他のモデルよりも弱いのです。
とはいえ、ミルガウスもシードゥエラーも全く値動きしないわけではありません。
シードゥエラー16600の場合、2018年3月⇒2019年3月の比較では約8万円の上昇となっていました。他のモデルと比べると地味といえる値動きですが、それでもしっかり動いていたのです。
しかし、そんな16600は2019年⇒2020年ではあまり動いていないといえます。
1年前のボトム価格が約79万円であるのに対し、今のそれは約82万円。80万円台になったという違いはありますが、変動額はあまり変わっていないといえるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 16600 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥798,703 | ¥828,000 | 29,297 | 103.67% |
2019年10月には消費増税がありましたが、2019年3月水準を消費税10%に換算すると、2019年3月当時でも80万円を超えてしまいます。そのため、今の約82万円という状況は「80万円台になった」と驚くようなものではないといえるのです。
さて、シードゥエラーといえば、ディープシーという存在が、今の時代の人気モデルですが、そのディープシーも特に目立った値動きとなっている印象がありません。
シードゥエラーは、その突き詰めたプロフェッショナルさが人気要素だといえますが、かつてほどの評価となっていないのが不思議です。
とはいえ、今後もこういった状況が続くとは限らないでしょう。
また、ディープシーが主流派となった今、5桁世代のシードゥエラーは、どことなくクラシカルな印象になっており、それは現行赤シードと比べてもそう感じるといえます。
そのため、16600はそろそろヤングクラシックといえるかと思うのですが、それでもあまり目立った評価となっていないため、検討する価値のある1本だといえるでしょう。