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現在相場考察

アウディA4に対する気合の入った80という感じ、キリウム自動巻クロノメーター(WL5112)

2016年6月25日更新
タグホイヤーのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年9月の安値(ヤフオク)と2016年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年9ヶ月での変動は¥-11,050だった。

キリウム 自動巻 WL5112についての考察(2016年6月)

いま見ても「未来的なデザイン」のタグホイヤー「キリウム」。デビューしたのは1997年、世紀末の時代です。なお、ラバーベルトが特徴的なチタンモデルのほうは2000年デビューと後から追加されました。

タグホイヤー(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年9月
の安値(ヤフオク)
2016年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
タグホイヤー
キリウム
自動巻
WL5112
中古 3年
9ヶ月
¥68,250 ¥57,200 -11,050 83.81%

キリウムが現行だった当時、タグホイヤーの看板モデルはS/el

S/elが代表するようにクオーツ+防水という内容は多くのタグホイヤーの時計で見られた内容。

しかし、このキリウムは自動巻モデルを用意して、さらに「クロノメーター規格」にもパスさせるという本格派なのです。

とはいってもキリウムにはクオーツモデルやレディースサイズも存在。

文字盤に書かれた「chronometer」という文字が書かれているのが“自動巻”モデルの判別方法です。

キリウム、というモデルはかつてのタグホイヤーの時計としては、正常進化といえる内容。

それは、防水+クロノメーターという内容や近未来的なデザインが表しています。

しかし、その後タグホイヤーは「カレラ」を中心とするラインナップに変化。

キリウムは生産終了となります。

タグホイヤーのようなイメチェンぶりで似ているなと思うのがアウディ

かつてのアウディというと「赤い80」

位置づけは、EクラスやSクラスを乗る旦那さんに対して「奥さん用or娘さん用」の車という感じ。

80が現行だった頃、フジテレビ開局30周年記念作品として上映された映画「優駿 ORACION」の主人公であるお金持ちのお嬢様も赤いアウディ80に乗っています

その後、アウディはA4とかA6という名前になり見た目も大きく変わるわけですが、どういうわけかイメチェン前の80や100が中古車市場でほぼ見かけないのです。(200ワゴンなんて出たら結構高くてもすぐ売れてます)

アウディと同じく、かつてのタグホイヤーも有名時計店のUSEDコーナーではまったく見かけません。

で、どこへ行ったのかと思ったら、HARDOFFのショーケースの中にありました。

実店舗でキリウムを見かけるのはHARDOFF。時計ファンが「時計を買う」という発想で行くような場所じゃないところでしか見かけないキリウムですが、ネットでは簡単に買うことができます。

相場も安定しているようなので、1本目の高級腕時計を買おうとしている人がいたら、選択肢として良いかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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