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現在相場考察

600万円台に下落、ノーチラス5711/1A-010

2020年4月19日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥-295,000だった。

ノーチラス 5711/1A-010についての考察(2020年4月)

近年、「腕時計の王様」というポジションをデイトナから奪いつつあるノーチラス5711/1A青文字盤。

2006年にデビューして以来、その相場は安いときで150万円前後、高いときでも300万円前後といった印象がありました。

しかし、2017年からはそういった従来のイメージを大きく上回る相場へと変化。そして、2019年にはついに700万円以上という水準に達し、なんと2019年7月には858万円という状態になっていたのです。

2017年でも「目立った値上がり」という印象でしたが、その時点での相場は400万円台。また、2018年にも同様な印象でしたが、それでも500万円台後半といったところでした。

ですから、2019年の800万円台という水準は、2017年や2018年が“可愛く”見えてしまうほどの水準に達していたといえます。

けれども、5711/1A青文字盤がそのような状況となっていたのは、わずか1,2ヶ月程度の間に過ぎませんでした。

なぜなら、5711/1Aは2019年の値下がりトレンドに伴い、9月から下落傾向へと転じます。その頃、約782万円という水準になっていたのですが、これは7月水準と比べて76万円の値下がりでした。

そして、その後も5711/1A青文字盤の値下がりは止まらず、2019年11月には743万円、2020年2月には728万円となっています。

2019年9月⇒11月の段階では39万円という値下がりでしたが、11月⇒2020年2月ではそれが15万円。下落幅は、徐々に弱まっている様子がありました。

その頃といえば、ロレックス人気モデルに回復傾向の兆しがあったため、この5711/1Aも値下がりから脱するのではと思われたのですが、結局その後、新型コロナの影響によって、市場は再度値下がりトレンドへと変化。その結果、この5711/1Aも再度下落傾向となり、また2019年9月⇒11月に近い下落幅となっています。

そして現在、この5711/1A-010約698万円という水準へと下落している様子。ついに600万円台へと逆戻りしてしまっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1A-010
中古 0年
2ヶ月
¥7,280,000 ¥6,985,000 -295,000 95.95%

5711/1A-010700万円以上という水準になったのは、2019年5月のことですが、その際、どういった値動きだったかというと、2019年3月の648万円に対して60万円の上昇といったところでした。

さて、ここで気になるのは2019年3月の水準ですが、意外や意外、2019年3月時点でこの5711/1A-010600万円台中盤という水準だったのです。

5711/1A青文字盤といえば700万円以上」といったイメージに慣れてしまっていましたが、1年少し前の段階ではまだ600万円台だったわけです。

さらにいえば、この5711/1A青文字盤は、2019年3月以前において、長らく値動きしない傾向があったため、2019年3月時点の648万円という値動きも久々だったわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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