現在、新型コロナによる下落トレンドがありますが、2019年夏頃にもそういった現象があったため、2度の値下がり影響を受けた結果、2018年並となっているモデルが多い状況だと感じます。
しかしながら、デイトナ16528黒文字盤についてはそういった様子とはなっておらず、なんと現在水準は1年前と比較して値上がり傾向。
2019年5月が316万円というボトム価格だったのに対し、現在は約339万円となっているのです。
多くの腕時計が値下がりする中、逆に値上がりしている16528は凄いと感じるところですが、実はそれほど驚く様子だとは感じません。
それは、1年前の16520との価格差を見れば分かるのですが、当時の差は約41万円だったのです。(黒文字盤同士の比較)
16520がいくら人気とはいえ、SSとYGの価格差が40万円程度になることはあまりなく、16528がお得な状況だったわけです。
ですから、現在の水準は、そういった状況に補正がかかったともいえるため、「下落トレンド時において上昇」ということがそれほど大きなインパクトとならないように感じるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16528 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥3,160,000 | ¥3,398,850 | 238,850 | 107.56% |
では現在、16520との価格差はどのような様子なのかというと、約91万円となるわけで、SS対YGの価格差としてはそれほど違和感ないかと思います。
なお、16520は2019年5月水準に対して現在水準は値下がりという様子ですが、この16528黒文字盤は値上がり。その結果、両者の価格差は1年前に対して50万円ほど広がったことになるのです。
去年の段階では、16520と迷うことができるぐらいの価格帯に位置していたわけですが、今となっては迷うといったキャラクターではなくなっているといえます。
加えて、16528黒文字盤についてこれまで記事でお伝えした水準ですが、2018年5月が約287万円、2019年5月が316万円、2020年5月現在が約339万円となります。
ちなみに、1年前の段階では黒文字盤が16528で最も安い価格帯に位置していましたが、現在ではシャンパン文字盤がそれに該当。
シャンパン文字盤は、長らく評価されない傾向があったといえますが、2019年上半期にはコンビ、YGともに以前と比べて評価されるようになっていた様子がありました。
しかし、現在ではコンビ、YGともにシャンパン文字盤は再びそのモデルのボトムに位置する傾向があり、なぜか再び評価されない傾向となっている模様です。