新型コロナの下落トレンドによって、近頃値下がり傾向となっているパシャC。
パシャCには、いくつかの世代がありますが、2000年前後という時代に現行だったモデルは現在12万円前後となっている様子です。
ただ紺文字盤に関しては、その世代の中で唯一異なる価格帯に位置するといえ、長らく頭一つ抜きん出て高い水準となっている様子があるのです。
特にそうなったのは2015年頃からだといえますが、他のパシャCが10万円台前半だったなら、10万円台後半というのが紺文字盤の価格帯だったといえます。
さて、そんな紺文字盤ですが、現在パシャCが全体的に下落している中、どういった様子になっているのでしょう。
W31047M7を安い順で見てみると、一番下に出てくるのは14万円という価格。これを見ると、やはり紺文字盤も下落したと思うところですが、実はそれら個体の程度を見るとBランクであるのです。
では、ABランク以上はどういった価格帯なのかというと、なんと約16万円という様子。
2018年4月水準よりも9000円ほど下落していますが、他の同世代パシャCに対してやはり“高い”という姿は健在であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
パシャC W31047M7 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥179,280 | ¥169,999 | -9,281 | 94.82% |
紺文字盤のパシャCは、2001年頃に登場しましたが、他の同世代パシャCの中では最も新しい存在だといえるでしょう。
パシャCというモデルは、現在では女性用として扱われることが多い印象がありますが、90年代後半頃のキャラクターは男性用。
実際、当時のカーグラフィック誌を見ると、パシャCの広告が掲載されているのですが、カーグラフィックという媒体、及びそこに掲載されている他の広告は男性向けであるため、パシャCが男性にアピールされていたということが分かります。
しかし、2006年にパシャシータイマーが登場して以降、パシャCは女性向けというキャラクターが強くなり、今では女性用として扱われることが多くなっているわけです。
この紺文字盤は、パシャCが男性用というイメージが強かった時代の最後に登場したモデルであるため、近年評価されているのだと思います。
また、紺文字盤が登場してからあまり時間が経っていない段階で、パシャCのデザインがモデルチェンジされていったため、紺文字盤の生産期間は短くレア感が高いのでしょう。
そういったことから、紺文字盤はここ5年ぐらい目立って高いという印象で、新型コロナによって、他のパシャCが値下がりしている現在でも、それなりの強さを見せているのだと思います。