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現在相場考察

紺文字盤の様子、パシャC W31047M7

2020年6月3日更新
カルティエのパシャCW31047M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年4月の安値と2020年6月の安値を比較し現在相場を考察。この2年2ヶ月での変動は¥-9,281だった。

パシャC W31047M7についての考察(2020年6月)

新型コロナの下落トレンドによって、近頃値下がり傾向となっているパシャC

パシャCには、いくつかの世代がありますが、2000年前後という時代に現行だったモデルは現在12万円前後となっている様子です。

ただ紺文字盤に関しては、その世代の中で唯一異なる価格帯に位置するといえ、長らく頭一つ抜きん出て高い水準となっている様子があるのです。

特にそうなったのは2015年頃からだといえますが、他のパシャC10万円台前半だったなら、10万円台後半というのが紺文字盤の価格帯だったといえます。

さて、そんな紺文字盤ですが、現在パシャCが全体的に下落している中、どういった様子になっているのでしょう。

W31047M7を安い順で見てみると、一番下に出てくるのは14万円という価格。これを見ると、やはり紺文字盤も下落したと思うところですが、実はそれら個体の程度を見るとBランクであるのです。

では、ABランク以上はどういった価格帯なのかというと、なんと約16万円という様子。

2018年4月水準よりも9000円ほど下落していますが、他の同世代パシャCに対してやはり“高い”という姿は健在であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年4月
の安値
2020年6月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
W31047M7
中古 2年
2ヶ月
¥179,280 ¥169,999 -9,281 94.82%

紺文字盤のパシャCは、2001年頃に登場しましたが、他の同世代パシャCの中では最も新しい存在だといえるでしょう。

パシャCというモデルは、現在では女性用として扱われることが多い印象がありますが、90年代後半頃のキャラクターは男性用。

実際、当時のカーグラフィック誌を見ると、パシャCの広告が掲載されているのですが、カーグラフィックという媒体、及びそこに掲載されている他の広告は男性向けであるため、パシャC男性にアピールされていたということが分かります。

しかし、2006年にパシャシータイマーが登場して以降、パシャCは女性向けというキャラクターが強くなり、今では女性用として扱われることが多くなっているわけです。

この紺文字盤は、パシャCが男性用というイメージが強かった時代の最後に登場したモデルであるため、近年評価されているのだと思います。

また、紺文字盤が登場してからあまり時間が経っていない段階で、パシャCのデザインがモデルチェンジされていったため、紺文字盤の生産期間は短くレア感が高いのでしょう。

そういったことから、紺文字盤はここ5年ぐらい目立って高いという印象で、新型コロナによって、他のパシャCが値下がりしている現在でも、それなりの強さを見せているのだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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