GMTマスター2の116710BLNRといえば、現代を代表する人気腕時計の1つで、他の腕時計を牽引するような値動きをする存在でもあります。
そういった動きは、値上がり時でも値下がり時でも同様で、いち早く値動きする傾向があるといえます。
例えば、2019年夏の下落トレンドでは116710BLNRは7月時点ではっきり値下がりだと分かる様子となっており、他のモデルよりも早く動いていました。
そして、2020年年頭の「回復の兆し」といった状況でも、1月下旬には回復傾向となっていたわけです。
そして、今回の新型コロナによる下落トレンドでも、4月2日時点で分かりやすい下落となっていました。
新型コロナといえば、2月頃から日本でも問題となっていましたが、相場への影響を表したのは4月になってからだったわけで、その際最も早く影響を受けたのがこの116710BLNRだったのです。
116710BLNRは、2019年5月に約173万円という水準にまで上昇していたのですが、7月には約157万円にまで下落。その後、約147万円となったものの、2020年1月には再び約157万円にまで回復したのです。
しかし、そうなったのもつかの間のこと。4月からは新型コロナによる再度の下落トレンドとなり、116710BLNRは再び下落しました。4月には約139万円となり、2019年夏の下落トレンド以降としては、最安値といえる水準になってしまったのです。
そんな116710BLNRですが、6月の今、再び目立った値動きをしている様子があります。
それはどういった様子なのかというと「回復」なのですが、現在約148万円というボトム価格になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,398,000 | ¥1,485,000 | 87,000 | 106.22% |
一時は130万円台という水準にまで下落した116710BLNRですが、現在水準は2019年秋頃にまで回復している様子です。
4月時点の下落幅や、新型コロナというキーワードからは、さらに下落しても不思議でなかったともいえる116710BLNR。
それが今回、4月水準よりも約8万円高いボトム価格となっているわけで、「思ったよりも早く回復した」という様子となっているように感じます。
実は筆者としてもこのような値動きは意外だといえますが、このような動きとなっている要因は、緊急事態宣言の影響があるかもしれません。
新型コロナの問題自体は2月頃から日本でもありますが、緊急事態宣言が出されたのは4月です。
そして、116710BLNRが値下がりしたのも4月。また今回、回復したわけですが、緊急事態宣言は5月25日に東京でも解除されています。
ですから、116710BLNRの下落と回復は緊急事態宣言の開始と解除とほぼ同時期だといえ、今後の動きも緊急事態宣言などにどう影響されるか興味深いといえるでしょう。