2020年4月、新型コロナに伴い緊急事態宣言が出されましたが、その時期から多くのモデルが値下がり傾向となりました。
そして、5月末に緊急事態宣言が解除されると、それらモデルの一部が回復傾向へと変化。最も分かりやすい動きとなっていたのはGMTマスター2の116710BLNRです。
さて、今回お伝えするのはデイトナ116520黒文字盤ですが、このモデルもまた、116710BLNRのように分かりやすい動きとなっている様子です。
2019年11月の段階で約184万円という水準だった116520黒文字盤ですが、2020年4月には約170万円という水準に下落。新型コロナによる下落トレンドにはっきり影響された格好となっていたのです。
そして、そんな116520黒文字盤は今、なんと188万円という水準にまで回復(ABランク以上)。
2019年11月⇒2020年4月の変動額は約14万円という下落でしたが、4月⇒6月現在の変動は約17万円の上昇となっているのです。(2020年6月8日現在)
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116520 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,700,406 | ¥1,880,000 | 179,594 | 110.56% |
116520黒文字盤の、記憶に新しい値動きですが、2019年9月に約192万円というピーク水準になった後は、やや値下がりとなった経緯があります。
2019年といえば、夏頃に下落トレンドがありましたが、116520はその影響を受けた時期が遅かったことに加え、それほど大きな下落とならなかったのです。
けれども、2020年4月の下落トレンド時には、それまでよりも大きな値下がりとなり、2018年8月並の水準となってしまったわけです。
そして今回、188万円という水準にまで回復しているわけですが、この動きによって2019年9月のピーク時水準に近い状態になったといえます。
また現在116520は、白文字盤や黒文字盤といったバリエーションや程度に関係なく、どの個体も180万円台以上となっているため、4月水準と比べてかなり分かりやすく回復している様子があります。
黒文字盤のABランク以上となると、188万円がボトム価格となりますが、その次に安い個体となるとすでに190万円台という水準です。
今後の新型コロナによる社会情勢が気になるところではありますが、このような116520の勢いを見ると、この加速感が今後もどういったことになるのか興味深い状況だと感じます。
これまで16520の影に隠れるような値動きだった印象もあった116520ですが、今の様子は目立っているといえるでしょう。