腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

180万円台に回復している、デイトナ116520黒文字盤

2020年6月14日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2020年6月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥179,594だった。

デイトナ 黒文字盤 116520についての考察(2020年6月)

2020年4月、新型コロナに伴い緊急事態宣言が出されましたが、その時期から多くのモデルが値下がり傾向となりました。

そして、5月末に緊急事態宣言が解除されると、それらモデルの一部が回復傾向へと変化。最も分かりやすい動きとなっていたのはGMTマスター2116710BLNRです。

さて、今回お伝えするのはデイトナ116520黒文字盤ですが、このモデルもまた、116710BLNRのように分かりやすい動きとなっている様子です。

2019年11月の段階で約184万円という水準だった116520黒文字盤ですが、2020年4月には約170万円という水準に下落。新型コロナによる下落トレンドにはっきり影響された格好となっていたのです。

そして、そんな116520黒文字盤は今、なんと188万円という水準にまで回復(ABランク以上)。

2019年11月⇒2020年4月の変動額は約14万円という下落でしたが、4月⇒6月現在の変動は約17万円の上昇となっているのです。(2020年6月8日現在)

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス ROLEX デイトナ 116520 ランダム ルーレット クロノグラフ メンズ 腕時計 ブラック 文字盤 オートマ 自動巻き ウォッチ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2020年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116520
中古 0年
2ヶ月
¥1,700,406 ¥1,880,000 179,594 110.56%

116520黒文字盤の、記憶に新しい値動きですが、2019年9月に約192万円というピーク水準になった後は、やや値下がりとなった経緯があります。

2019年といえば、夏頃に下落トレンドがありましたが、116520はその影響を受けた時期が遅かったことに加え、それほど大きな下落とならなかったのです。

けれども、2020年4月の下落トレンド時には、それまでよりも大きな値下がりとなり、2018年8月並の水準となってしまったわけです。

そして今回、188万円という水準にまで回復しているわけですが、この動きによって2019年9月のピーク時水準に近い状態になったといえます。

また現在116520は、白文字盤や黒文字盤といったバリエーションや程度に関係なく、どの個体も180万円台以上となっているため、4月水準と比べてかなり分かりやすく回復している様子があります。

黒文字盤のABランク以上となると、188万円がボトム価格となりますが、その次に安い個体となるとすでに190万円台という水準です。

今後の新型コロナによる社会情勢が気になるところではありますが、このような116520の勢いを見ると、この加速感が今後もどういったことになるのか興味深い状況だと感じます。

これまで16520の影に隠れるような値動きだった印象もあった116520ですが、今の様子は目立っているといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。