腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

今の相場だと逆に安く感じるかも、ロレックスエクスプローラ2 1655

2016年7月18日更新
ロレックスのエクスプローラー2について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年3月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年4ヶ月での変動は¥418,200だった。

エクスプローラ2 オレンジ針 1655についての考察(2016年7月)

エクスプローラ2の“アンティーク”と呼ばれるモデルには1970年代に出たこの1655と1988年に出た16550があります。共通点はどちらも100万円オーバーという相場が“通常”という、高価な時計であるという点。そんなエクスプローラ2は現行の時に非常に不人気だったというのも有名な話です。

(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年3月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラ2
オレンジ針
1655
中古 4年
4ヶ月
¥1,029,000 ¥1,447,200 418,200 140.64%

不人気だったのはもう20年以上も前の話。

ロレックスブームがおこった1999年の段階ですでに1655は今と遜色ない相場となっていたりします。

そんなこともあり、その他のスポロレが今よりだいぶ安い2012年春頃でも100万円超えという価格で取引されているこの時計。

2007年の10月頃なんかは約170万円という相場だったりします。

しかし、何時の時代でも高い1655は元が高いゆえに値上がりのインパクトも他のロレックスと比べると弱い模様。

ちなみに、デイデイトのブルーグラデーションは1655が100万円以上の際に65万円でほどでしたが、今は150万円以上しているのは先日の記事でお伝えしたとおりです。

やはり徹底的に安くなると、それがバネになって反発するのでしょうか。常に高い1655こそ、他の時計と同じ比率で値上がりするならば、今頃300万円以上という相場になっていて欲しいと思ってしまいます。

とはいえ40万円という値上がりをしているのですから素直に嬉しいというのも事実。

1655って共感覚を刺激する独特のデザインが魅力的だと思います。

エキゾチックダイヤルと表現されるデイトナ“ポールニューマン”にどことなく近い感覚のデザイン。

一度手に入れてみたい時計であります。

しかし、常に高く、なおかつ目立った値動きをしないという点から、なんとなく手を出しにくい時計でもあります。

値動きしないなら底値リスクの観点から「買っても良い」かと思ったりするのですが、他の時計を買うほうが条件が良いってケースが多々あるのです。

しかし、ステンレスの時計が当たり前に200万円とか300万円する今こそ、

  • ずっと100万円以上の相場で
  • かっこ良く
  • 生産数が少ない4桁スポロレ
  • 150万円前後である、という事実は買いたくなる要素がだいぶ強まったと思います。

    ちなみに、上記の1655は2012年のモノ、現在売られているモノ、両方とも日本ロレックス証明付きです。

    特にアクアノートと天秤にかけたら日本ロレックス証明書付きの1655、すごく魅力的だと思うのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。