デイトナが自動巻となったのは1988年に発売開始された16520から。比較的身近な16520は100万円以上、と高値ですが比較的流通量の多い時計であるため、買いたいと思ったら「買う」事自体は簡単です。しかし、それ以前のデイトナってなんとなく遠い存在という印象な感じがします。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年5月 の安値(ヤフオク) |
2016年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 銀文字盤 銀ベゼル (スモール表記) 6265 |
中古 | 6年 2ヶ月 |
¥1,988,000 | ¥3,675,000 | 1,687,000 | 184.86% |
デイトナというと、時計ブーム以降はいつの時期でもどの時期のモデルでも「キングオブロレックス」という評価でしょう。
もっとも「高い」ことで有名なのは通称「ポールニューマン」と呼ばれる6263です。
かつて新品40万円でも不人気で売れ残っていたと言われるポールニューマンはその後、約250万円ほどとなりました。
250万円でも高い(この場合の高いは“割高”という意味と“憧れ”両方を含みます)と言われたポールニューマンはその後500万円となり、1000万円となり、今では1500万円とか2000万円という価格で取引されていたりします。
で、そんなポールニューマンだけでなく、16520以前の手巻きデイトナは全体的に希少モデルとされ100万円以上は当たり前。
ま、4桁リファレンスの“アンティーク”スポロレ自体が全体的に高値で、そこに「デイトナ」ときたら当然最も高いというのにも納得。
しかし、なんとなく手巻きデイトナは「高い」ということは知っているものの、あまり売っているモノを見かけません。
例えば、同じく高くて希少なパテックフィリップのコンプリケーションであればお店で見かける機会もあるでしょう。
で、4桁リファレンスのデイトナを見かけたとしても非常に相場感が掴みづらく、本物証明も難しいので手を出しづらいという印象。
けれども、6265は80年代後半まで生産されていたため、日本ロレックスでオーバーホールされた個体が結構あるのです。
で、上記の参考価格は過去現在両方とも日本ロレックスオーバーホール証明付きの個体。
難しそう、とおもいきや赤サブよりも簡単です。
というか、80年代後半まで生産されていた6265はエクスプローラ1016とならび、4桁リファレンスの通称アンティークロレックスの中でもかなり手を出しやすい部類なのかもしれません。
しかも、「デイトナ」という強い時計。
世界的な人気・需要もあります。
ですから、安い時に買えば値上がりを狙えたのが6265の良さ。
2010年に買っていたならば、100万円以上の利益をもたらしてくれたことでしょう。