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現在相場考察

この1年派手に動いていなかった、エクスプローラー2白文字盤216570

2020年9月7日更新
ロレックスのエクスプローラー2216570について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥-70,440だった。

エクスプローラー2 白文字盤 216570についての考察(2020年9月)

この1年の値動きといえば、「2019年上半期まで凄い上昇⇒夏に値下がり⇒値下がりストップ⇒やや回復⇒新型コロナでまた下落⇒回復」という変遷を経て、現在では1年ぶりに過去最高値を更新するような値動きをするモデルが増えつつある状況となっています。

そのため、この1年ぐらいの動きは、まさに「激動」だったといえるのです。

特に現行世代のスポーツロレックスはそのような傾向があり、ほぼ全てのモデルが「激動」な動きをしていたといえます。

けれども、このエクスプローラー2216570例外なのです。

エクスプローラー2には黒文字盤と白文字盤がありますが、2016年頃から白文字盤のほうが高いという現象があり、216570では白文字盤が黒文字盤よりも2ヶ月ぐらい先に値動きするといった傾向がありました。

そんな216570ですが、この1年においてどういった動きだったかというと、あまり目立った動きをしていません。

ですから、白文字盤も黒文字盤も、前記事から1年ぶりに取り上げるといった状況なのですが、今回取り上げる白文字盤を最後にお伝えしたのは2019年8月のことであります。

2019年8月といえば、「派手な上昇⇒下落トレンド」とった時期ですが、依然「値上がり」していたモデルと「値下がり」が混ざっていました。

この216570に関しては、まだ「値上がり」となっていたのですが、その際「90万円台になった」ことをお伝えしています。

つまりこれが216570白文字盤にとっての、いわゆる「2019年上半期水準」となるわけですが、それ以降大きく下落するわけでもなく、あまり動かない様子となっていた印象です。

では、1年1ヶ月が経過した今、どんな水準となっているかというと、現在ボトム価格は約87万円となっています。

これは、2019年8月水準よりも7万円程度安いわけですが、この1年における値動き経緯からすると、歩幅な値下がりにとどまっているため「派手に動いていなかった」という感想になります。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス ROLEX エクスプローラーII 216570 ランダム番 SS メンズ 時計 自動巻き 白文字盤

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年8月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー2
白文字盤
216570
中古 1年
1ヶ月
¥948,240 ¥877,800 -70,440 92.57%

216570といえば、2017年11月まで「2015年水準以下」といった状況だったなど、あまり目立った値上がりをしない印象があり、セラミックベゼルでないということから、スポーツ系としては安く買える存在といったイメージもあるでしょう。

とはいえ、最近の流行といえば、「白文字盤」という要素があり、216570スポーツ系として数少ない白文字盤という要素を持つ存在であるわけです。

まして、2015年水準と比べて2019年8月水準は30万円程度の値上がり状態だったわけですから、この1年における「激動の値動き」時代において、なぜそれほど動かなかったのかが気になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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