デイトジャストといえば、オーソドックスなモデルという印象があり、中古相場もそれほど高くない印象があるかもしれません。
実際、5桁世代の場合、スポーツ系は安くとも現在50万円以上でないと購入できない一方、デイトジャストであれば30万円台後半で入手可能です。
そういった価格序列は6桁など他の世代でも同様だといえるため、やはり高くないという印象になります。
しかしながら、特殊な文字盤となるとその限りではなく、尖ったデザインの文字盤は特に高いといえます。
オニキスやシェルなど、天然素材の文字盤が高いのは当たり前ともいえますが、グラデーションやコンピュータなど、特殊なデザインの文字盤も高い傾向があるわけです。
そういった傾向は特に5桁で顕著だといえるのですが、文字盤ラインナップが多いため、“実はお得”となっている存在が、探せば見つかる場合があります。
そのようなことをお伝えしたのは、2017年8月ですが、その際116203Gがそのポジションとなっていました。
当時、116203Gコンピュータ文字盤と通常文字盤との価格差を見ると、同じく“コンピュータ対通常文字盤”という比較で、その差が5桁よりも小さいと感じたのです。
ですから、6桁の116203Gにおいて「コンピュータ文字盤」としての付加価値が弱かったため、お得感があるといえたわけです。
さて、それから3年が経過したわけですが、今116203Gコンピュータ文字盤の水準がどうなっているかというと、約99万円という水準。この3年1ヶ月で約14万円の値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト コンピュータ文字盤 116203G |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥848,880 | ¥992,000 | 143,120 | 116.86% |
2017年8月時点では、通常文字盤との価格差が20万円以下といったところだった116203Gコンピュータ文字盤ですが、今ではどのような差となっているのでしょう。
現在、通常文字盤の116203は約69万円という水準ですから、通常文字盤と116203Gコンピュータ文字盤との価格差は実に30万円程度となるわけで、2017年8月よりも差が広がっているのです。
このようなことから、2017年8月の指摘は正しかったいえるわけですが、デイトジャストのように、尖った文字盤が多い場合、稀にお得感がある価格序列となっている存在があるわけです。
お宝さがしのような感覚で探せば、もしかしたらお得感のある存在が見つかるかもしれないという事例だといえます。