先月新作発表が行われてたサブマリーナですが、一気に新世代へと交代されたため、生産終了となった旧6桁世代の多くが値上がりしています。
特に緑サブの116610LVは一時200万円以上という水準になるなど、派手な値動きとなっており、「モデルチェンジによる大幅値上がり」という現象を目の当たりにしたといえます。
その一方で、同じ緑サブでも16610LVのほうは、それほど派手な値上がりとはなっていなかったのです。
しかしながら、最近そんな16610LVのほうにも変化が生じています。
現在、16610LVのボトム価格(ABランク以上)は約158万円という水準なのですが、これは2ヶ月前と比べて約19万円の上昇という値動きです。
また、16610LVの150万円台後半というボトム価格は、これまで見たことがありません。多くの人気モデルと同様、16610LVのピーク水準は2019年上半期でしたが、最も高かったのが2019年7月水準です。
当時16610LVは約151万円となっており、それが筆者が確認した限りこれまでの過去最高値でした。
そして今回、約158万円というボトム価格になっているわけですから、過去最高値更新といえるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2020年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,398,000 | ¥1,589,000 | 191,000 | 113.66% |
16610LVには、フラット4、ビッグスイスなど高値となる要素がありますが、それら個体の相場は16610LVボトム価格とはかなり離れています。
16610LV全体のボトム価格と116610LVを比べた場合、ここ1年ぐらいにおいてだいぶ差がある状況となっていますが、2019年上半期より前においては、その差は10万円以下といったところでした。
現在、16610LVが上昇している一方、116610LVについては生産終了直後よりも落ちついている傾向があります。
ですから現在、16610LVは値上がり、116610LVは値下がりとなっているわけですが、両者の相場差は依然として37万円程度となっているのです。
なお、今年出た新作、126610LVについてですが、この16610LVの正常進化といった印象があります。
116610LVは「サンレイの緑文字盤」が採用されたり、ケースのラグ部分が太くなったりなど、16610LVと比べて差が目立ちますが、126610LVに関しては16610LVをそのまま近代化させたような感覚です。
そうなると116610LVのほうが希少性が高い印象になり、より高値傾向となるのだと思います。