5桁世代のサブマリーナノンデイトですが、今久々に「目立った値動き」となっている様子があります。
5桁ノンデイトには、14060と14060Mがありますが、14060Mは2000年に登場した後期モデル。ムーブメント変更にともなって14060Mとなったのですが、後にクロノメーター化され、14060Mにも前期と後期が存在します。
相場的には、14060よりも14060Mのほうが若干高い(ボトム価格ABランク同士での比較)という傾向がありますが、その差は5万円に満たない傾向があるといえます。
ただ、クロノメーター化された14060Mの後期モデルに関しては抜きん出て高いため、相場を見る際は、14060と14060M、14060Mの後期というように考えると分かりやすいでしょう。
さて、今回は14060Mの事例を紹介するのですが、このモデルは2018年春頃までなかなか活発な値動きとなっていた印象でした。
2018年1月水準は約69万円だったのですが、2016年9月時点では約50万円といったところ。1年少しの間で20万円近い上昇となっていたわけで、「数ヶ月に1度」といったタイミングで値動きする傾向があったのです。
ちなみにその時、ノンデイトの勢いは強く感じられ、同じ世代のサブマリーナデイト、16610よりも高い水準だったことがあったぐらいです。
しかしそんな14060Mは2018年以降、あまり目立った値動きをしなくなってしまったのです。
そのため、2018年1月の次に記事で取り上げたのは2019年4月。それまで14060Mの登場頻度は「数ヶ月に1度」でしたが、この時点で「1年に1度」となったわけです。
2019年4月水準は約75万円だったのですが、これは2018年1月と比べて6万円程度の上昇といったところ。『2016年9月⇒2018年1月』の動きと比べると明らかに活発でなくなったことが分かります。
そして、今年2020年6月時点の水準は2019年4月とほぼ変わりない様子となっており、その際の記事では「1年に渡って目立った変動をしていない」と表現したわけです。
ですから14060Mは、2018年から2020年6月頃まで、2年以上にわたって「目立った値動き」をしていなかったことになります。
そんな14060Mですが、2020年10月の今、なんと久々に「目立った値動き」をしている状況となっているのです。
現在、14060Mのボトム価格は約84万円(ABランク以上)という水準なのですが、これは今年6月水準に対して10万円の上昇という様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年6月 の安値 |
2020年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 14060M |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥744,800 | ¥844,800 | 100,000 | 113.43% |
2018年以降、14060Mは10万円単位の値動きをしていなかったわけですから、6月時点では「2年前と比べて変動額が10万円以下」という様子だったことになります。
それに対して現在水準は、6月水準と比べて10万円高いわけです。
つまり、「4ヶ月で10万円」という値動きになるため、久々に目立った値動きをしている状況になっているのです。
14060Mが今回、このような動きになった要因として考えられるのは、9月のサブマリーナ一斉モデルチェンジだといえますが、当初5桁世代にはその影響があまり感じられませんでした。モデルチェンジから2ヶ月近くが経過した今、その影響がじわじわと伝わってきたのだと思います。