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現在相場考察

2011年7月水準よりも安い状況、ルミノールパワーリザーブPAM00126

2020年10月27日更新
オフィチーネパネライのPAM00126について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年6月の安値と2020年10月の安値を比較し現在相場を考察。この2年4ヶ月での変動は¥-64,840だった。

ルミノールパワーリザーブ PAM00126についての考察(2020年10月)

2002年に登場したPAM00126ですが、登場時の印象は50番の上位モデルといったところでした。

2002年といえば、パネライブームが起こった年だといえますが、当初人気のあったパネライこそ50番。2002年中盤頃には、50番よりも、1番や2番など44mm手巻きモデルのほうが高い人気度となっていましたが、依然として50番の人気が高かった時代だといえます。

そういった中、登場した126番は、50番よりもさらにすごいモデルという印象があり、実際、実勢価格も高かったことから、「憧れのモデル」という存在感だったといえます。

そのようなキャラクター性は、その後も引き続き失われていなかったといえ、クロノグラフを除く他の40mmブレスレットよりも“高い価格帯”という傾向があったわけです。

ただ、2018年6月時点でその水準は約53万円といったところ。これは2011年と比べて4万円程度の差にとどまっていたため、それ以前のキャラクター性を考慮すると「あまり動かない」という印象だったといえます。

ちなみに、40mm青文字盤の69番は、2017年12月時点で約55万円という水準に達していたため、その時点で126番は69番より安い価格序列となっていたことになります。

補足として、2002年頃の69番のキャラクターを説明すると、当時40mmブレスレットで最も人気がなかった存在といったところでした。ですから、69番が126番よりも高くなるというのは「驚き」だったわけです。

またその後も、126番はあまり目立った動きをすることがなく、なんとなく値下がりというような感覚があったのですが、ここにきてその印象ははっきりしてきたと感じます。

現在、126番のボトム価格は約47万円となっているのですが、これは2018年6月水準よりも6万円程度の値下がり状態。

これは、2011年7月水準よりも安い状況であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パネライ PANERAI ルミノール パワーリザーブ PAM00126 腕時計 メンズ 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年6月
の安値
2020年10月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ
PAM00126
中古 2年
4ヶ月
¥537,840 ¥473,000 -64,840 87.94%

126番の現在水準を他の40mmブレスレットと比べると、黒文字盤、白文字盤よりも2万円ほど高く、青文字盤よりも7万円程安いといったことになります。

2002年頃だと、パワーリザーブは憧れといった印象がありましたが、今では「好きなほうをどうぞ」といったぐらい両者は近い価格帯になっていると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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