パネライといえば、ルミノールとラジオミールがありますが、「ラジオミール」という存在に対して特別感を感じたのはもう20年近く前のことだといえるでしょう。
その頃、ラジオミールの立ち位置は高級ドレスウォッチといったところだったのですが、特にスペシャルな限定モデルが多いという傾向もあったのです。
それら限定モデルの特徴は、なんといっても「オーラがある」といったところなのですが、ひと目見ただけで普通のパネライとはどこか違うという見た目なのです。
また、限定数も少ないため、市場にはあまり出ず、高価なモデルだけあってその価格帯も高めです。
ですから、記事で紹介できる機会がなかなかないのですが、今、久々にこの世代の限定パネライが出ている様子があります。
それがこのPAM00046なのですが、このモデル、一見すると98番と似ていると思われるかもしれません。
しかしながら、やはり限定モデルだけあって、似ていてもどこか「オーラがある」といった見た目をしているのですが、その差は何かというとケースがWGであるのです。
98番が登場した時代のラジオミールも高級ドレス系といった役割でしたが、この46番はそれよりも更に上という存在感であり、分かりやすく言うならば「超高級」というキャラクターだといえるでしょう。
また、文字盤のデイト、GMT部分が98番は「黒」であるのに対し、46番は「白」となっているところや、46番の針が金なのも“差”を感じさせ、どこか特別なモデルという印象になるわけです。
さらに46番と98番では、搭載されているムーブメントも異なります。98番はラジューペレであるのに対し、46番はジラールペルゴであるのです。
ちなみに、ラジューペレとジラールペルゴはなんとなく語感が似ていますが、平たく言うならばジラールペルゴのほうが高級モデルに搭載される傾向があるといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年7月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00046 |
中古 | 3年 4ヶ月 |
¥2,380,000 | ¥2,650,000 | 270,000 | 111.34% |
現在、46番は265万円という水準なのですが、これは2017年7月と比べて27万円の上昇といったところです。
この46番、筆者が確認した限りですが、2017年7月以来中古売出しがないため、中古個体の出現は3年ぶりだといえます。
パネライに抱く価格帯のイメージとして、なんとなく100万円以下という印象があるかもしれませんが、この46番はスペシャルな時代の限定モデルだけあって260万円台という水準。
この世代のパネライを知らない方からすると、46番の凄さは分かりづらいかもしれませんが、今の時代において、価格面でもそのスペシャルさは健在だといえます。