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現在相場考察

70万円台になった、エクスプローラー2黒文字盤16570

2020年12月20日更新
ロレックスのエクスプローラー216570について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年11月の安値と2020年12月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は10万8416円の値上がりだった。

エクスプローラー2 黒文字盤 16570についての考察(2020年12月)

2000年前後といった時代において、人気度、価格序列においてスポーツロレックスの上位に位置したエクスプローラ2の16570

その頃、特に高かったのはこの黒文字盤で、その新品実勢価格はシードゥエラーよりも高い水準。デイトナエクスプローラー(1)に次いで第3位だったわけです。(2001年1月時点、某有名店の新品実勢価格)

けれども、2010年代になるとその中古相場序列は「最安値」といった様子へ変化。エクスプローラー(1)の14270&114270とともに最も安いという状態になってしまいました。

2015年、2016年頃までの中古水準は30万円台後半といったところで、38万円ぐらいがボトム価格ということが多かったように思います。

けれども、2017年からは16570の白文字盤が上昇。他が30万円台に位置していた最中、白文字盤は40万円台となったのです。

その後、黒文字盤も白文字盤を追うような動きとなり、1657014270等の相場は離れていきました。

そして、そういった値動きがしばらく続き、2019年11月には黒文字盤のボトム価格が60万円台にまで上昇。この動きによって、16570黒文字盤は当時、エアキング116900と同水準となったのです。

116900といえば、2016年に電撃デビューした経緯がありますが、そういった知名度や新しさによって、それまで16570とは異なる価格帯に位置。つまり両者は比較対象ではなかったわけです。

ですから、2019年11月の16570水準は「凄い」という感想になりました。

さて、それから早1年が経過したわけですが、この1年ではどのような動きとなったのでしょう。

現在、16570黒文字盤のボトム価格は約72万円という水準。変動額は1年で10万円程度といったところですが、60万円台⇒70万円台となったのはそれなりにインパクトがあるといえます。

先の通り、16570黒文字盤は2016年の段階では30万円台後半でしたから、現在水準は倍近いともいえるわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年11月
の安値
2020年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー2
黒文字盤
16570
中古 1年
1ヶ月
¥620,884 ¥729,300 108,416 117.46%

16570黒文字盤は、1年で10万円という上昇ですから、他のロレックスと比べると地味といえるかもしれません。

しかしながら、長期的に見ると着実に値動きしているわけで、優秀という側面もあるのです。

なお、1年前にこの16570と同水準となったエアキング116900ですが、そちらは今年「数年ぶりに目立った上昇」となったことにより、現在70万円台という様子。ですから、両者ともこの1年でしっかり値動きしたわけで、実は今でも同じような水準という状況は続いているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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