2017年以降、デイトナとノーチラスは、他を牽引するほどの目立った値動きとなっていましたが、最近ではおとなしい様子となっています。
特にノーチラスはそういった傾向が顕著。5711/1A青文字盤の現在水準は、緊急事態宣言時とほぼ変わりません。
また、デイトナでも、16520がノーチラスと同じような動きとなっている様子。ここのところあまり値動きしていないのです。
そして、116520についてなのですが、これもまた値動きしていない様子となっています。
筆者は以前から、白文字盤の116520を取り上げることが多かったのですが、ここのところ黒文字盤ばかりを取り上げていました。
そうなってしまった結果、白文字盤をお伝えするのが2年ぶりとなってしまったわけですが、現在水準と2018年水準を見比べると、実はそこまで大きく変わっていないという結果となっているのです。
前回この116520白文字盤を取り上げたのは2018年10月ですが、その際のボトム価格は約178万円。それに対して2020年12月現在のボトム価格は約189万円。つまり、この2年2ヶ月での変動額は、11万円程度の上昇ということになるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 2年 2ヶ月 |
¥1,789,000 | ¥1,899,700 | 110,700 | 106.19% |
「2年で10万円程度」という値動きについてですが、これは一概に「凄い」、「凄くない」とするよりも、その腕時計のキャラクターによって評価が異なるというのが自然です。
例えば、IWCの某モデルのように10年といった単位で値動きしてこなかったモデルが、「2年前と比べて10万円以上動いた」となると「凄い!」となるでしょう。
では、デイトナ116520にとっての「2年で10万円程度」はどうなのでしょう。
以下に説明を一応述べますが、そんなことを読むまでもなく、答えはお分かりだと思います。
SSデイトナといえば、「腕時計の王様」と呼ばれるほどのモデル。新品実勢価格の時点で定価よりも高い価格帯となっているわけですから、値動きは激しいはずです。
実際、2018年頃までにおいて、少なくとも「2年で10万円」という動きはしていたわけです。
つまり、デイトナ116520にとって、2018年⇒2020年の「2年で10万円」という動きは前代未聞。この場合の“前代未聞”とは、「凄くない」ほうに当たります。
そういった意味では、116520は現在、検討する面白さがあるといえるかもしれません。
ちなみにサブマリーナ116610LVの2018年末水準は約126万円。それに対して現在水準は、ピーク時よりも落ち着いているとはいえ約178万円。ですから、「2年で52万円」という値動きになるわけです。