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現在相場考察

ついに60万円台、エクスプローラー114270

2021年1月30日更新
ロレックスのエクスプローラー114270について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2021年1月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥90,200だった。

エクスプローラー 114270についての考察(2021年1月)

かつては「最も入手困難なロレックスという印象だったエクスプローラー

特にこの114270が登場した2001年という時期は、そういった状況の真っ只中で、その最中に登場した「14270の新しいモデル=114270」は大注目となった経緯がありました。

しかしながら、現在では14270114270含め、エクスプローラーは全体的に入手困難という印象ではありません。

人気がないわけではありませんが、昔のように「入手困難で誰もが憧れる」という存在感ではなくなったといえます。

それは中古相場からも感じられ、実際この114270は、2017年5月から2020年5月までにかけての3年もの間、40万円台に留まっていたわけです。

それが、2020年7月になると114270は不思議と値上がり傾向へと変化。その結果、ボトム価格は約54万円となり、ついに「40万円台から抜け出す」ということになったのです。

なお、その頃、14270も同じように50万円台になっていたのですが、この頃から、114270よりも14270のほうが「先に動く」という傾向になったと感じます。

ちなみに、2017年の段階では114270のほうが「先に動く」という傾向がありました。

実際、11427040万円台となった2017年5月において、1427030万円台に留まっていました。1427040万円台となったのは、114270に遅れること半年後だったのです。

それが今の様子では、14270のほうが「先に動く」という傾向があり、実際14270は2020年11月の段階で60万円以上という水準に到達していたのに対し、114270は依然として50万円台に位置していました。

そんな114270ですが、現在の様子を見ると、ついに60万円台になっていることが分かります。

つまり、142702ヶ月遅れで動いたわけですが、その結果、現在水準は14270とほぼ同じ状況。約63万円というボトム価格になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス ROLEX エクスプローラ1 114270 F番 メンズ 腕時計 ブラック 文字盤 オートマ 自動巻き ウォッチ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2021年1月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー
114270
中古 0年
6ヶ月
¥547,800 ¥638,000 90,200 116.47%

14270114270は、2000年前後という時代において、現在の緑サブのようにデイトナを除くと一番人気なスポロレ」という印象でした。

ただ、そうはいっても当時のエクスプローラー相場が60万円ということは稀。14270が、最も高かったと思われる1999年頃の新品実勢価格を例として60万円ぐらいといったところだといえます。

114270については、14270ほどの水準とはなっていなかったと記憶していますが、そうだったならば、現在の60万円台という水準は新品中古を問わず、前代未聞だといえるでしょう。

また、仮にデビュー時の新品実勢価格において60万円台という時期があったとしても、中古としてはこれまで最も高い水準だといえるかと思います。

そういった意味では、114270は今、「過去最高値」といえるような状況なのですが、そうでありながら他のスポーツロレックスと比べると「相対的には安い」というのが面白いところだといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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