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現在相場考察

ついに300万円以上という水準、デイトナ116500LN白文字盤

2021年2月6日更新
ロレックスのデイトナ116500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年8月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年6ヶ月での変動は¥263,000だった。

デイトナ 白文字盤 116500LNについての考察(2021年2月)

116500LNといえば、「白文字盤のほうが人気」になった初のデイトナですが、ここのところ値動きする存在は「黒文字盤」という傾向がありました。

実際、黒文字盤は2020年12月の段階で約264万円だったのが、その1ヶ月後の2021年1月には279万円へと変化。「1ヶ月で10万円以上の上昇」という様子となっていました。

また、その値動きによって116500LN黒文字盤は、「2019年上半期以上の水準」に到達。それと同時に過去最高値といえる状況になったわけです。

ちなみに、2019年夏⇒2020年夏の約1年間、断続的な上昇トレンドが発生していたため、近頃までにおいて、多くのモデルの過去最高値が「2019年上半期」という傾向がありました。

そして、2020年夏頃から下落トレンドが収束した後、現行人気モデルはそこまで派手な値動きとなっていなかったため、2021年1月の116500LN黒文字盤の動きが、最初に「2019年上半期以上の水準」となった現行人気モデルというわけです。

なお、黒文字盤がそういった値動きをしていた1月において、白文字盤はどういった様子だったかというと、2020年8月水準と比べて5万円程度しか変化していないという状況でした。

ですから、その時期までにおいて116500LNの白文字盤はあまり動かないという傾向があったわけです。

しかし今、そんな白文字盤の状況に大きな変化が生じています。

それこそが「白文字盤も2019年上半期以上になった」ということなのですが、なんとこの白文字盤、この短い期間で急激に上昇した様子があります。

その結果、先月まで2020年8月水準と“5万円程度の差”という様子だったのが、2月現在ではなんと約26万円の上昇に変化。

そして、ついに300万円以上という水準にまで達したのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年8月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116500LN
中古 0年
6ヶ月
¥2,850,000 ¥3,113,000 263,000 109.23%

この116500LN白文字盤、これまでもそれなりに値動きするという印象でしたが、300万円台という水準は初。ものすごくインパクトがあると感じます。

実際、「現行世代のSSデイトナ」の相場が300万円台に達したということはこれまでになく、まさに116500LN偉業を達成したともいえるでしょう。

16520の時代から、SSデイトナは定価を遥かに上回る相場となっていたため、「高すぎる」などと言われていましたが、その際の水準はせいぜい100万円台前半だったわけです。むしろ今の感覚ではSSデイトナ100万円台前半ということが安く感じてしまうでしょう。

そういった意味では、この116500LN白文字盤の300万円台という水準は、時代の転換点を目撃したというようにも感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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