デイトジャストとう存在は、最もオーソドックスなロレックスという印象がある一方、その“普通さ”ゆえに中古市場では値動きしづらいといった側面があります。
もちろん、値動きしないわけではありませんが、その動き方は3年ぐらいで10万円の変動といったような感覚があるわけです。
それに対して、この“デイトジャスト2”は、違った値動きをする傾向があります。
これまで、何度かこの116300を記事でお伝えしてきましたが、「1年で10万円以上の値動き」といった傾向があります。
そして今回もまた同じような値動きをしているといえ、前回お伝えした2019年5月から約15万円の上昇という様子を見せています。
ですから、やはり116300は、“デイトジャスト2”という特徴があるだけあって、他の同世代デイトジャストよりも目立って値動きする傾向があるといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年5月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトジャスト2 銀文字盤 116300 |
中古 | 1年 10ヶ月 |
¥718,000 | ¥877,800 | 159,800 | 122.26% |
デイトジャスト2が登場したのは2009年。通常のデイトジャストとは、ムーブメントとケースサイズが異なるという内容ゆえに“2”と名付けられた模様です。
このデイトジャスト2の登場まで、メンズサイズのデイトジャストは1サイズのみだったわけで、それには長年36mmが採用されていました。
一方で、このデイトジャスト2は41mmというケースサイズ。2000年代といえば、ケースサイズの大型化というトレンドがありましたが、その波がデイトジャストにもやってきたといえるでしょう。
また、この時期デイデイトにも“2”が登場していましたが、これら“2”は、その後「デイトジャスト41」、「デイデイト40」と置き換えられ今に至ります。
このデイトジャスト2のムーブメント、キャリバー3136は、このモデルとともに2009年に登場しましたが、その後のデイトジャスト40では再び新型ムーブメントが採用されたため、ロレックスとしては珍しい短命ムーブメントだといえます。
デイトジャスト2は、一見すると通常のデイトジャストと何ら変わりがないように見えますが、実は詳しく見ていくと、かなりな意外性があるわけで、マニア受けする1本だといえるでしょう。
そのようなことから、中古市場での評価も高く、この5年近くの間、1年で10万円程度の値動きといった傾向があるのだと思います。