高級腕時計における「限定モデルの評価があまり高くない」ということは、中古市場を知る時計ファンにとって半ば常識でしょう。
しかし、例外的に「限定モデルの評価が高い」状況となっているのがオメガであり、特に2017年頃からそういった傾向が強くなっているといえます。
オメガというブランドは、高級腕時計という文脈では、「高くない価格帯」に位置し、初心者向けといったキャラクターなモデルが多いことから、中古相場はそれほどの評価とならない側面があるといえます。
もちろん、全く値動きしないわけではありませんが、その動き方は「1年で10万円未満」といった傾向があるため、ロレックスと比べると弱いと言わざるを得ません。
ただ、それが限定モデルとなると、ロレックスもびっくりな値動きとなるわけで、「数ヶ月で10万円以上」という動き方をするのです。
さて、今回お伝えするこのスヌーピーもまた、「数ヶ月で10万円以上」という値動きとなっているわけですが、前回お伝えした2020年11月水準から現在までの4ヶ月間で変動した額は18万円という状況。
その結果、この3578.51の現在水準は今や150万円台となっているわけで、前回の130万円台と比較して、「さらに高くなった」という印象になります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
スピードマスター プロフェッショナル 3578.51 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,398,000 | ¥1,578,000 | 180,000 | 112.88% |
そして、驚くのは、現在の2番目に安い個体の価格。実は、この3578.51、この記事の個体は150万円台なのですが、これ以外となると、すでに200万円以上という水準に到達。
もはや、現在ボトム価格以上の勢いを感じられる状況となっています。
このスヌーピーが最初に目立って高くなったと感じられたのは2019年ですが、2016年に50万円台だったのが、2019年1月には100万円以上という水準に到達。
それから今にかけて、このスヌーピー3578.51は年々上昇している状況が続いているわけですが、その勢いは、さらに強まっているように感じられます。