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現在相場考察

2ヶ月で約97万円の上昇、デイトナ116505黒文字盤

2021年3月31日更新
ロレックスのデイトナ116505について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥977,144だった。

デイトナ 黒文字盤 116505についての考察(2021年3月)

このところ、デイトナの値動きが活発になってきている印象がありますが、今回お伝えするのは116505。これは2008年に登場したデイトナのRGモデルです。

この116505登場まで、デイトナのK18モデルはYGが中心で、2004年からやっとWGブレスレットが加わったという構成でした。

そのため、この116505という存在は、デビューから13年が経過した今でも「未だ新しいデイトナといった印象があるように感じます。

さて、ここで気になるのは、この1165052008年デビューという点。デイトナの現行世代といえば116500LN世代ですが、その1つ前が116520世代です。

116520のデビューは2000年で、116500LNのデビューは2016年。2008年にデビューした、この116505は、116520世代だといえます。

ちなみに、116500LN世代の先駆けといえるのが、2011年に登場した116515LN。このモデルが、デイトナとしては初のセラミックベゼル採用モデルであります。

ただ、この116515LN116500LNといった現行世代、デザイン言語的には新世代のデイトナであるものの、中身は旧世代と変わっていません。

また、2016年のモデルチェンジの際、WGの116509と、このRGの116505リファレンスが変わらなかったわけで、そういった意味では、現行世代のデイトナは「完全なる新世代」といえない側面があります。

さて、そういった現行世代のデイトナですが、ここのところ急激に上昇といったような値動きになっているモデルが目立っています。

現在そのような傾向があるのは、この116505の他に、116500LN116506といったモデルであるわけですが、それらは短期間で数十万円、数百万円の値動きとなっているのです。

ここ最近の値動きといえば、K18腕時計の上昇トレンドがありましたが、デイトナの場合は、ステンレスモデルの動きも目立っているわけです。

では、このRGの116505の値動きは、具体的にどういった様子となっているのでしょう。

その答えは、『2ヶ月で約97万円の上昇』という値動き。1月時点で約470万円だった116505ですが、現在では568万円という状況になっているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116505
中古 0年
2ヶ月
¥4,702,856 ¥5,680,000 977,144 120.78%

これは凄まじい動きといえるわけですが、なぜ今の時期にこのような様子となったのでしょうか。

その答えとしては、やはり「デイトナはそろそろモデルチェンジの時期なのではないか」ということが考えれます。

従来、ロレックスの値動きは、生産終了後に値上がりという現象でしたが、最近では生産終了前に値動きする場合があります。

そういった現象は、2019年の3月以前といった時期に、GMTマスター2116710BLNRで起こっていましたが、デイトナの今の様子はそれに近いと思います。

もちろん、この116505などが今年生産終了となるかは分かりませんが、ムーブメントの観点からすると、そうなる可能性があるのでは、と思ってしまいます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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