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現在相場考察

再び200万円以上、カラトラバ5107J-001

2021年4月8日更新
パテックフィリップのカラトラバ5107J-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2021年4月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥220,000だった。

カラトラバ 5107J-001についての考察(2021年4月)

2000年に登場したカラトラバの5107。現行当時は“すごく人気”といった感覚はなく、相場も他のカラトラバと比べて抜きん出て高い、というわけではありませんでした。

それがアベノミクス以降の2010年代となると、その相場は一気に上昇。他の同世代カラトラバ水準と比較すると「明らかに高い水準」となっています。

例えば、この5107J-001の2016年6月水準は216万円だったのですが、同じ頃、5000J-001は約127万円でした。

2000年代前半といった時代においては、5000J-001のほうが高いぐらいだったわけですから、このような差となっていたのは、5107に対する評価が高まったということになるでしょう。

しかしながらこの5107J-001、「すごく高い」と感じられた2016年以降、あまり大きな変化をしていないのです。

というよりも、2016年6月水準をピークとして、その後は下落といった感覚がありました。

2016年11月には、5107J-001200万円を割った相場となっています。ただ、それでも、他の同世代カラトラバと比べると「抜きん出て高い」という水準には変わりません。

そして2019年になると、この5107J-001は再び200万円を大きく上回る水準へと回復。2019年2月水準は、約232万円だったのですが、これがこれまでみた5107J-001としてのピーク水準であります。

5107J-001はその後もまた下落へと転じ、2020年4月水準は198万円という状況。またもや200万円を割るという様子となっていました。

そんな5107J-001ですが、それから1年が経過した今、再び200万円以上という水準に回復。現在水準は220万円となっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE カラトラバ 5107J-001 腕時計 メンズ 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2021年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5107J-001
中古 1年
0ヶ月
¥1,980,000 ¥2,200,000 220,000 111.11%

この220万円という水準、回復傾向であるものの、2016年6月と比較して、「4万円高」という差にとどまっているわけです。

2016年と2021年水準を比較した場合、大きな差となっているモデルが多い傾向がありますが、この5107Jの差は「微々たるもの」といえます。

ですから、この5107J-001の水準は、回復傾向となった現在でも、依然として2016年6月水準と大きく変わらないといえるため、どのように評価するか難しいといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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