2019年において、記事登場の頻度がかなり高かったGMTマスター2の116710BLNRですが、2021年にこの時計のことをお伝えするのは、今回が初であります。
というよりも、前回お伝えしたのが2020年8月だったわけで、すでに8ヶ月前のこと。2019年においては、“1ヶ月ごと”といったスパンで記事に登場したことがあったこの116710BLNRですが、今回、なぜこんなにも期間が開いたのかというと、「値動きしていなかった」からです。
この116710BLNRは、2019年上半期をピーク水準として、その後は値下がり。2019年夏⇒2020年夏といえば、断続的な下落トレンドがありましたが、まさにそのトレンド通り値下がりしていたわけです。
そして、2020年8月には回復傾向となっていたものの、その水準は依然として2019年上半期を上回っていませんでいた。
とはいっても、この116710BLNRのような人気モデルといったキャラクターは、その多くが2021年まで「2019年上半期以上」となっていなかったわけですから、2020年8月時点の水準は「特に他と違う」というわけではありません。
しかしながら、2021年の1月や2月といった時点では、他の人気モデルの多くが「2019年上半期以上」となり、その後も目立った上昇へと変化。そうなると、この116710BLNRが値動きしていなかったということが「他の人気モデルと違う」という印象になったわけです。
この116710BLNRという存在は、2013年のデビューから長らく「デイトナ以外のロレックスとしては1番人気」といったキャラクターだったといえるわけですが、そういった存在があまり値動きしていなかったのは、人気に陰りが見えたのかと思ってしまいます。
実際、2019年以降の時期において、GMTマスター2やサブマリーナなどの新作が出たことにより、話題のモデルが増えたわけですから、116710BLNRがの注目度が低くなるという可能性はないわけではありません。
ですから、このところの116710BLNRの元気がない様子は、トレンドの変化の兆しなのではと考えることができたといえます。
しかし、今、この116710BLNRはそういったことを否定するかのように値動きしている状況。現在水準は176万円というボトム価格となっているわけですが、これはこれまで確認したピーク水準、すなわち2019年5月の約173万円を上回っているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2021年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥1,634,800 | ¥1,760,000 | 125,200 | 107.66% |
このことによって、この116710BLNRも「ついに2019年上半期以上」となったわけで、やっと最近の人気モデルらしい動きになったと感じます。
とはいえ、1月頃にデイトナが値動きしてから、まだ3ヶ月程度であるわけですから、GMTマスター2が動くまで「3ヶ月のブランクがあるのは当たり前」といえるかもしれません。
ただ、そのような感想は116710BLNRが動いた今だからこそ、冷静に客観視できるともいえます。