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現在相場考察

久々に数十万円単位の変動、GMTマスター2 16710黒赤ベゼル

2021年4月28日更新
ロレックスのGMTマスター216710について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2021年4月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥301,910だった。

GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710についての考察(2021年4月)

5桁世代のGMTマスター216710は2019年4月頃まで「目立った値動き」といった状況だったわけですが、その後はあまり目立った値動きをする様子を見せないようになっていました。

GMTマスター2といえば、近年において「大人気モデル」といった印象があるわけで、その象徴的要素である「カラーベゼル」なモデルは全体的に評価される傾向があるわけです。

また、2018年に126710BLROが登場するまでは、「SSの青赤」の“最新モデル”は16170だったわけで、6桁世代並な注目のされ方をしていた5桁モデルだったといえます。

実際、2019年4月まで16710「80万円台⇒90万円台⇒100万円台」というように変化していたわけで、2019年4月のボトム価格は約102万円に達していました(黒赤ベゼル)。

しかし、そういった存在感だった16710は、先のように2019年頃からは目立った値動きという様子を見せなくなってしまったわけです。

このようなことの要因としては、やはり「現行モデルにSS青赤が復活した」ということが大きいのかもしれません。

そういった意味では、今年の新作発表によって、SS青赤には「3連ブレス」が選べるようになったわけですから、この16710は、より一層「他の5桁世代と同じ存在感」といった感覚になったといえるかもしれません。

けれども、そういった逆風にみえる要素があるなかで、なんと16170は現在「久々に目立った上昇」となっている様子があるのです。

現在、この16170黒赤ベゼルは、なんと125万円というボトム価格に到達(ABランク以上)。久々に100万円以上となっただけでなく、1年前と比べた変動額が30万円以上といった状況となっているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス GMTマスター2 ウォッチ 腕時計 ブラック ステンレススチール(SS) 16710 L番 ランクA

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2021年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
黒赤ベゼル
16710
中古 1年
0ヶ月
¥948,090 ¥1,250,000 301,910 131.84%

なおこの16710、現在のボトム価格にはBランク以下といった個体が多々あるのですが、そういった個体を例としても100万円以上という状況になっています。

16710は先のように、2019年4月頃まで「目立った上昇」といった傾向だったわけですが、それから2年間はあまり動かないという様子が続いていました。

下落トレンドといった際の動きでも「10万円以上の下落」となることがなかった反面、下落トレンド収束後に目立って上昇するということもなかったわけで、2019年までの派手さはどこへ行ってしまったのかといった感覚でした。

それが今、久々に16710数十万円単位の変動となっているわけですから、「やっと動いた」という感想になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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