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現在相場考察

ついに500万円台、アクアノート5065/1A

2021年4月27日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2021年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥1,119,600だった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2021年4月)

初代アクアノートのラージサイズ、ブレスレットモデルである5065/1Aは、2019年8月に400万円台にまで上昇したものの、その後は300万円台に下落。それから長らく300万円台という水準に位置していました。

とはいっても、2020年7月には396万円にまで回復。400万円近い水準になっていたといえます。

さて、そんな5065/1Aですが、今回久々に目立った値動きを見せている状況となっています。

ではどうなったかというと、現在水準はなんと約507万円という状況。前回お伝えした2020年7月水準と比較して、約111万円という値上がり状態であるわけですが、ついに500万円台となったことに「驚く!」という感想になります。

「500万円台」という価格帯といえば、2018年にノーチラス5711/1A青文字盤がそういった状況になった際、やはり「驚く」という感覚でしたが、それから3年が経過した今となっては、当時「500万円台」とは程遠かったこの5065/1Aがそういった水準に達しているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ アクアノート ラージサイズ/5065/1A-010 中古 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2021年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065/1A
中古 0年
9ヶ月
¥3,960,000 ¥5,079,600 1,119,600 128.27%

今年2月に、ノーチラス3800/1A-001480万円台といった水準に達した際も、「2017年の5711/1A青文字盤相当」といったことに驚きましたが、今回のアクアノート5065/1Aに対する感想もそれと同じだといえます。

ちなみに、3800/1A-001は現在売出し数が0のため、現在水準を確認することはできないため、3800/1A5065/1A、どちらが高いのか、ということは「わからない」という状況です。

これら2本は、現行だった時代、全くと行って良いほど注目されず、当時の“腕時計に詳しい”という人からは「邪道なパテックフィリップ」と揶揄されていたぐらいでした。

しかし、今となっては「評価されるパテックフィリップ」であるわけで、これらモデルに対して“邪道”と言う人は見かけません。

ですから、このような5065/1Aの評価を見ると、時代が明らかに変わったと思うと同時に、2000年代前半当時から、このモデルの魅力に気づいていた筆者としては「ほらね」という気持ちになります。

とはいうものの、当時この5065/1Aを2002年に中古約62万円で購入した筆者としても、2021年に500万円台になるということは、まったく予測できていなかったわけで、「売らなきゃよかった」と思っています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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