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現在相場考察

ついに400万円以上になった、デイトナ116509黒文字盤

2021年5月3日更新
ロレックスのデイトナ116509について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年2月の安値と2021年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥477,000だった。

デイトナ 黒文字盤 116509についての考察(2021年5月)

2020年夏頃まで、デイトナとしては珍しく「お得感」という要素を感じられた116509

リファレンスの「09」が示すように、ブレスレットのWGモデルであるわけですが、2004年にデビューした際は、「デイトナのフラッグシップ」という感覚がありました。

ただ、近年では、プラチナの116506が登場したということや、K18ではYGが人気となるといったトレンドの変化があったことにより、116509は、「K18なのに安価」といった側面があったわけです。

2020年4月には、最初の緊急事態宣言の影響があって260万円にまで下落したわけですが、そのことによって、16520との相場差が20万円程度となっていました。

いくら16520が人気とはいえ、K18ブレスレットモデルの116509が、「SSの20万円高」というのは「安い」といえたわけです。

そんな116509ですが、2020年の夏から秋といった頃から、それまでとは打って変わって「派手な上昇」という様子を見せるようになります。

この時期といえば、「K18腕時計の上昇トレンド」が始まったわけですが、その頃、この116509も例外なくしっかり上昇。2020年10月水準は約353万円に達していたわけですが、これは『3ヶ月で約58万円の値上がり』という動きでした。

そして、116509はその後も上昇。2021年2月になると約370万円となったわけですが、これは2020年4月水準の260万円を100万円以上も上回っていたのです。

さて、そんな116509ですが、現在はどうなっているかというと、派手な上昇が続いている状況だといえます。

現在、116509黒文字盤のボトム価格は418万円に到達しているのですが、これは2月水準と比べて約47万円の上昇であります。

1年ほど前まで「お得感のあるデイトナ」といった印象だった116509が、400万円以上という水準になったことが感慨深いと感じると同時に、『3ヶ月で50万円近い値動き』という上昇幅も凄いという感想になります。

本記事で参考とした中古腕時計

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ROLEX ロレックス コスモグラフ デイトナ 116509 D番 中古 397409

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年2月
の安値
2021年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116509
中古 0年
3ヶ月
¥3,703,000 ¥4,180,000 477,000 112.88%

2004年にデビューした116509は、116520と同世代のWGモデルですが、実は現在でも116509は現行モデルとして継続されています。

ただ、現在の116509と、2004年モデルとでは価格帯はかなり異なるわけで、「中古相場」という観点では別のモデルという印象です。

長らく記事で取り上げているのは、まさに2004年にデビューした黒文字盤ですが、この黒文字盤が116509全体のボトム価格。数ヶ月前の感覚では、400万円台という価格帯の116509があったならば「2016年以降のモデルではないか」と思うところですが、そうではないのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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