ロレックスのカテゴリ分けにおいて、スポロレかどうかが人気における一つの要素です。例えば、エクスプローラはスポロレですがデイトジャストはそうでありません。なんとなくスポロレっていうと3連ブレスを想像し、デイトジャストに象徴される5連のジュビリーブレスレットが装着されているのはスポロレでないイメージです。そして、スポロレといわれる時計の中でGMTマスターだけがジュビリーブレスレットのモデルをラインナップしているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年7月 の安値(ヤフオク) |
2016年8月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 茶金ベゼル ジュビリーブレス 16713 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥568,000 | ¥734,400 | 166,400 | 129.30% |
かつてGMTマスターがスポロレの中で最も不人気だった時代、不人気の理由として1つの議論となったのがGMTマスターはスポロレではないという主張。
その根拠の1つがジュビリーブレスレット装着モデルの存在なのです。
現在ではロレックスの公式ホームページにて「プロフェッショナルモデル」というページが存在するためそこに記載されている腕時計が所謂“スポロレ”であると分かるのですが、かつてのロレックスホームページには全モデルが掲載されていなかったり、明確なカテゴリ分けも存在しなかったため、議論の予知がありました。
とはいっても、一般的にはスポロレと認知される「エクスプローラ」がプロフェッショナルの中に入っておらず(エクスプローラ2は入っている)、絶対的なスポロレの輪郭は曖昧なままとなっています。
しかし、今となってはジュビリーブレスレットのGMTマスターは逆に希少モデル。
6桁リファレンスの現行モデルからは5連ジュビリー仕様は存在しません。
逆にレアな仕様、というだけでなく、スポーツウォッチの体をなしたケースにドレッシーなジュビリーが装着されてるってなんとなくツボなのです。
これこそGMTマスターの“ツボ”要素であり共感覚を刺激するポイント。
言い方は悪いですが「ダサかっこいい」というと分かりやすいかもしれません。
実際、筆者も10年ほど前に5連ジュビリーのGMTマスターが欲しくなり買おうかと思ったことがあるのですが、なにせ個体数が少ないために当時売りだされていたモノに対して割高という印象が拭えず購入を諦めた記憶があります。
その当時、検討していた個体は40万円ちょうどぐらいだったので、今となっては買っておけばよかったと思うのは当然のこと。
しかも、すごいのは値上がり状態だった2013年からさらに現在に至るまで16万円ほどの値上がりをしているという点。
値上がっている状態、なのですが本記事の個体の価格73万4400円はコンビモデルのGMTマスターとしては結構安いポジションに位置します。
また、5連ジュビリーブレスレット装着のGMTマスターというと80年代が主流かつ90年代前半には生産終了されているというイメージですが、2000年に製造されたモデルが存在します。
SWISS-T<25じゃなくて、SWISS MADEと書かれた文字盤で5連ジュビリーってなんだかレアな感じがします。
と思ってたら売れてしまっています。
分かる人にはこの良さが分かるということです。