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現在相場考察

オイスタークォーツが2ヶ月で約21万円高、デイデイト19018

2021年6月27日更新
ロレックスのデイデイト19018について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年4月の安値と2021年6月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥210,477だった。

デイデイト 19018についての考察(2021年6月)

80年代において、フラッグシップという座に位置していた、デイデイトの19018

これは、クォーツムーブメントが採用されたデイデイトなのですが、機械式とは異なる見た目となっており、現行時代の定価も機械式よりも高値という立ち位置でした。

しかしながら、ここ20年の中古相場では、「クォーツ」ということがマイナス評価となってしまうため、「最も安価なデイデイト」というポジションに変化。

また、2016年頃から2019年頃まで「大きく値動きしない」という傾向が続いていました。

2019年2月時点では「変化の兆し」を感じられたわけですが、それは値動きを追っていないと分からないほどの絶妙な動き。実際、K18のブレスレットを備えるモデルでありながら、その時点では90万円台で購入可能だったのです。

そして、それから1年以上が経過した2020年6月になると、この19018はようやく100万円以上という水準に到達。その時点では、約106万円というボトム価格でした。

さて、その後といえば、2020年8月頃からK18腕時計の上昇トレンドが始まるわけですが、この19018はどうなったかというと、今年2021年4月に132万円という水準に達していました。

このとき、19018『10ヶ月で約25万円の上昇』という動きを見せたわけですが、このような値動きは19018にとって「大ニュース」だったわけです。

先に述べたように19018は、それまであまり目立った値動きをしない傾向があったわけで、2016年6月水準と、2020年6月水準とを比較しても22万円の上昇という動きにとどまっていました。

ですから、2021年4月の値動きは、「それまでの4年分の値動きを10ヶ月で達成」といった側面があったといえます。

そして、そんな19018の勢いは、6月現在でも続いている様子があるのです。

現在、なんとこの19019約153万円という水準に到達しているわけですが、これは4月水準と比較して約21万円の上昇であります。

つまり、19019『2ヶ月で約21万円高』となったわけですから、更に勢いづいたという印象になります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年4月
の安値
2021年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
19018
中古 0年
2ヶ月
¥1,320,000 ¥1,530,477 210,477 115.95%

現在の19018約153万円という水準を見ると、ようやくK18ブレスレットモデルらしい価格帯になったと思います。

もちろん、他のデイデイトと比較すると安価といった側面はあるわけですが、それを考慮しても、短期間で値動きするというように、以前とは「かなり違った評価」19018に見られるといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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