緑文字盤が特徴的な旧6桁世代のサブマリーナ、116610LVは、以前から“高いモデル”という印象ですが、2020年9月に生産終了が発覚した際は、更に凄まじい上昇という様子を見せていました。
この5年の間において、116610LVが特に目立って高くなったといえるのは2019年でしたが、2020年9月水準はそれとは比べ物にならないほど凄かったわけです。
2020年9月よりも前の時代において、最も高かった116610LV水準は2019年6月の約170万円でしたが、2020年9月水準は約229万円でした。
しかし、そういった派手な上昇を見せたあと、116610LVは下落。その動き方が、やや下落といった状況であれば「落ち着いた」という感想になったわけですが、11月までにかけて何度か値下がりするといった状況が続いたため、「落ち着きすぎ」といったところでした。
実際、2020年11月水準は約174万円だったわけですが、これは先の2019年6月水準に対して4万円高といったところ。生産終了という評価がほぼ消えてしまったといっても過言ではないほどの状況だったといえます。
その後もそういった状況が続いてたわけですが、今年2021年5月になると、116610LVは約206万円にまで回復。今年といえば、目立って上昇する腕時計がかなり増えたという印象ですが、そういった値上がりトレンドに影響されてか、116610LVも回復したのでしょう。
そして、それから2ヶ月後の今に至っても、116610LVの値動きは継続しています。
現在水準は、2020年9月のピーク時には届いていないものの、約219万円という状況。2021年11月水準と比べると、「だいぶ2020年9月水準に近づいた」といえるような価格帯にまで回復しているといえるかと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年5月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥2,065,000 | ¥2,199,800 | 134,800 | 106.53% |
116610LVは、生産終了発覚後に上昇したわけですが、その後なぜ、2019年水準に近いぐらいにまで下落したのかが不思議だったといえます。
もちろん、『生産終了発覚後の目立った上昇⇒下落』という現象は、これまでにもよくあったことではありますが、11月の116610LV水準は先のように「落ち着いた」とはいえないほど下落していた様子だったわけです。
そして、それから今にかけて2020年9月水準に近い状況にまで戻っているため、2020年11月の下落はやはり「謎」だったという感想になります。
それと同時に、2020年11月に、もしも116610LVを買っていたならば、今頃45万円ほどの値上がり体験ができたのだろうと思います。