デイトナの16520といえば、2016年12月から目立った上昇となり、2017年には中古市場を牽引するほどの存在感になっていた存在です。
けれども、ここのところ16520は、「他を牽引する」といったような動きにはなっていないといえます。
実際、16520は2018年4月に200万円以上という水準になっていたわけですが、300万円以上という水準にはなかなかなっていませんでした。
むしろ、2018年以降という時代において、「市場全体を牽引する」といったような値動きをしていたのは、現行世代だといえ、デイトナであれば116500LNの値動きが16520よりも目立っていたといえます。
それが今年になると、旧世代、現行世代を問わず、多くのモデルが目立って値動きするように変化。SSデイトナにおいて、特に変化が目立っていたのが116520だといえますが、今年2月まで、なかなか「200万円以上」という水準にならなかったのが、今では260万円台(白文字盤)となっているのです。
では、16520は今どうなっているのかというと、116520に負けじと値上がりしているような様子がります。
なお、116520では、黒文字盤よりも白文字盤のほうが“高い”傾向がありますが、16520は“黒文字盤のほうが高い”傾向です。
とはいえ、16520としては“安いほう”に位置する白文字盤を例としても、その現在ボトム価格は、なんと約302万円という様子。ついに、300万円超えという水準に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2021年7月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16520 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥2,437,000 | ¥3,025,000 | 588,000 | 124.13% |
16520が『100万円台⇒200万円以上』となったのは、2018年4月のこと。そして、300万円以上となったのが2021年7月ですから、『200万円台⇒300万円以上』にかかった時間は、約3年3ヶ月となります。
これが「早い」か「遅い」かは、過去の16520の動きや、116500LNなど他の腕時計の事例によって変わってくると思います。
例えば、2017年までの16520の動き方からすると、『200万円台⇒300万円以上』に3年3ヶ月要したというのは、遅いという感想になるでしょう。
その一方で、116500LNの事例を考慮すると「早い」という見方もできます。
先のように、116500LNは、ここ数年、16520よりも値動きが目立つ傾向があったといえますが、それでも「300万円超え」となったのは、今年2月のことであるのです。
ご存知のように、116500LNは、白文字盤のほうが高い傾向がありますが、2月6日時点で白文字盤が300万円以上となっていることを確認。また、黒文字盤は3月27日時点で300万円超えとなっていました。
つまり、116500LNですら、300万円超えとなったのが今年の2月3月といった時期であるわけですから、それから4ヶ月程度の時間差で300万円超えとなった16520の値動きは「早い」ともいえるわけです。
いずれにしても、現在の16520は、文字盤色問わず300万円以上となっているため、2017年に感じたような「凄さ」があると思います。