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現在相場考察

300万円超え、デイトナ白文字盤16520

2021年7月24日更新
ロレックスのデイトナ16520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2021年7月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥588,000だった。

デイトナ 白文字盤 16520についての考察(2021年7月)

デイトナ16520といえば、2016年12月から目立った上昇となり、2017年には中古市場を牽引するほどの存在感になっていた存在です。

けれども、ここのところ16520は、「他を牽引する」といったような動きにはなっていないといえます。

実際、165202018年4月200万円以上という水準になっていたわけですが、300万円以上という水準にはなかなかなっていませんでした。

むしろ、2018年以降という時代において、「市場全体を牽引する」といったような値動きをしていたのは、現行世代だといえ、デイトナであれば116500LNの値動きが16520よりも目立っていたといえます。

それが今年になると、旧世代、現行世代を問わず、多くのモデルが目立って値動きするように変化。SSデイトナにおいて、特に変化が目立っていたのが116520だといえますが、今年2月まで、なかなか「200万円以上」という水準にならなかったのが、今では260万円台(白文字盤)となっているのです。

では、16520は今どうなっているのかというと、116520に負けじと値上がりしているような様子がります。

なお、116520では、黒文字盤よりも白文字盤のほうが“高い”傾向がありますが、16520は“黒文字盤のほうが高い”傾向です。

とはいえ、16520としては“安いほう”に位置する白文字盤を例としても、その現在ボトム価格は、なんと約302万円という様子。ついに、300万円超えという水準に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2021年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
16520
中古 1年
4ヶ月
¥2,437,000 ¥3,025,000 588,000 124.13%

16520『100万円台⇒200万円以上』となったのは、2018年4月のこと。そして、300万円以上となったのが2021年7月ですから、『200万円台⇒300万円以上』にかかった時間は、約3年3ヶ月となります。

これが「早い」か「遅い」かは、過去の16520の動きや、116500LNなど他の腕時計の事例によって変わってくると思います。

例えば、2017年までの16520の動き方からすると、『200万円台⇒300万円以上』に3年3ヶ月要したというのは、遅いという感想になるでしょう。

その一方で、116500LNの事例を考慮すると「早い」という見方もできます。

先のように、116500LNは、ここ数年、16520よりも値動きが目立つ傾向があったといえますが、それでも「300万円超え」となったのは、今年2月のことであるのです。

ご存知のように、116500LNは、白文字盤のほうが高い傾向がありますが、2月6日時点で白文字盤が300万円以上となっていることを確認。また、黒文字盤は3月27日時点で300万円超えとなっていました。

つまり、116500LNですら、300万円超えとなったのが今年の2月3月といった時期であるわけですから、それから4ヶ月程度の時間差で300万円超えとなった16520の値動きは「早い」ともいえるわけです。

いずれにしても、現在の16520は、文字盤色問わず300万円以上となっているため、2017年に感じたような「凄さ」があると思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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