2021年が転換期だといえるオーバーシーズですが、まさに様々な世代のモデルが今、目立って上昇しているといえます。

今回お伝えするのは、第1世代のクロノグラフですが、このモデルは、これまで長らく100万円前後という水準が続いていました。

実は筆者、このオーバーシーズクロノグラフには思い入れがあり、現行だった2001年当時「憧れた腕時計」の1つだったのです。

2001年において、オーバーシーズの3針は、ラージサイズでも新品が50万円台で購入可能でした。

それが同じオーバーシーズでも、クロノグラフとなると、その新品実勢価格は約92万円に達したのです。

当時、ノーチラスの3710/1Aが約83万円、ロイヤルオークの14790ST青文字盤が約55万円という新品実勢価格だったことを考慮すると、このオーバーシーズクロノグラフは「かなり高いモデル」だったのです。

ちなみに、アクアノートの5065/1Aは、このオーバーシーズクロノグラフと同じ約92万円という新品実勢価格でしたが、中古となると60万円台でも購入可能でした。オーバーシーズクロノグラフのほうが中古相場が高かったため「高いモデル」という印象でした。

そんな、第1世代のオーバーシーズクロノグラフですが、ここ5年10年の中古相場は、「あまり高くない」という状況が続いていました。

2018年までは、長らく100万円以下といった状況だったわけで、当時の記事でも「コスパが良い」という表現をしていたほどでした。

2019年7月には、ようやく100万円以上という水準に達するものの、その後、さらに高くなるということは、特に起こりません。

その次に値動きが見られたのが、2020年3月だったのですが、その際このオーバーシーズクロノグラフは、約116万円に変化しています。

このように、オーバーシーズクロノグラフは、2020年までにおいて、ノーチラス、ロイヤルオークと比べると、ずいぶん地味な値動きだったわけです。

しかし、今年2021年からは、オーバーシーズの値動きはずいぶん変化。この第1世代のクロノグラフも、派手な動きとなっていても不思議ではありません。

ではどうなっているのか。

その答えは、約81万円の上昇という様子であります。

2020年3月時点で、約116万円だった49140/423A-8790は、2021年7月現在では198万円という水準に達しているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

ヴァシュロン・コンスタンタン VACHERON CONSTANTIN オーバーシーズ クロノグラフ 49140/423A-8790 シルバー文字盤 中古 腕時計 メンズ

本記事の価格比較

このように、このオーバーシーズクロノグラフ49140/423A-8790は、現在198万円という水準に達しているわけですが、これはこれまでのこのモデルの値動きからすると「驚く変化」だといえます。

先のように、2018年まで長らく100万円以下といった水準が続いていたわけで、当時の記事でも指摘したように、「かつてはアクアノートと同じ価格帯だったモデルなのに、目立った変化をしない」傾向があったわけです。

それが、ようやく2021年になって、『約116万円⇒198万円』という変化をみせたわけで、やはり他のオーバーシーズ同様、派手な値動きをしている状況だといえます。