2015年にリニューアルされたオイスターパーペチュアルには、それまでとは異なるデザインの文字盤が装着され、評判が高い傾向だったと思います。
しかしながら、そういった評価とは逆に、この系統の文字盤デザインは2020年のモデルチェンジをもって廃止。その結果、2020年9月頃から、2015年世代のオイスターパーペチュアルが高くなるという現象が生じました。
この世代のオイスターパーペチュアルで最も人気なのは、114300のダークロジウム文字盤で、以前から相対的に高い相場となっていました。
とはいえ、オイスターパーペチュアルはエントリーモデル。ダークロジウム文字盤といえども生産終了前は、高くても50万円台という様子でした。それが、生産終了発覚後は、70万円台いう価格帯に変化したのです。
そして、興味深いのは、生産終了発覚後、それまで特に目立って高いという傾向でなかった他の文字盤も軒並み上昇。それには、114200も当然含まれていました。
そんな114200の中でも、最も目立った値動きとなっていたのが、このオリーブグリーン文字盤なのですが、2020年11月の段階で約56万円という水準に到達しています。
このオリーブグリーン文字盤は、長らく40万円前後という水準が続いていたわけですから、2020年11月の約56万円という水準は、結構なインパクトがあったといえます。
そんな114200のオリーブグリーン文字盤ですが、それから今にかけても値動きが続いている様子。
というよりも、2020年11月⇒2021年8月現在までにかけての変動は、過去最大級に凄いといえる状況で、約16万円の上昇となっているのです。
その結果、このオリーブグリーン文字盤の現在水準は、なんと70万円台に到達。34mmのエントリーモデルが70万円台という水準に達するのは、前代未聞だといえるかと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2021年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
オイスターパーペチュアル オリーブグリーン文字盤 114200 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥565,140 | ¥728,000 | 162,860 | 128.82% |
実は筆者、この114200のオリーブグリーン文字盤がとても好きで、何度か購入を考えたことがありました。
けれども、結局購入するという決断はしなかったわけで、70万円台となった今、当然「買えばよかった」と後悔しています。
これもまさに、先日お伝えしたスピードマスター50周年と同じ「本気で良いと思ったものは買ってよかった」という教訓だといえるでしょう。