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現在相場考察

グレーグリッド文字盤も20万円以上、パシャC W31023M7

2021年9月3日更新
カルティエのパシャCW31023M7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年2月の安値と2021年9月の安値を比較し現在相場を考察。この4年7ヶ月での変動は¥70,480だった。

パシャC グレー文字盤 W31023M7についての考察(2021年9月)

先日の記事でも、パシャC十数年ぶりに20万円台に戻ったという様子をお伝えしましたが、今回取り上げるのは、グレーグリッド文字盤であります。

このグレーグリッド文字盤は、ピンクのグリッド文字盤とともに1996年頃に登場した模様。パシャCの中では、2番目に古いバージョンだといえます。

パシャといえば、風貌の上に装着できる「グリッド」が1つのアイコンでありますが、そのグリッドを文字盤の柄として採用したのが、このグレー文字盤とピンク文字盤であります。

ただ、パシャならではのこのグリッド文字盤は、この年式ぐらいにしか採用されておらず、これらの他に、白文字盤のクロノグラフがある程度だといえます。

そのため、パシャ好きとしては、なかなかグッと来るモデルだといえるのですが、2017年の段階では約13万円という水準だったのです。

この13万円という価格は、リーマンショック後の水準よりも安かったわけで、2017年という時期において、こういった価格帯だったのは意外でした。

その後、このグレー文字盤の個体数は減ったため、約13万円という価格で売られる様子ではなくなりましたが、それでも15万円前後という範囲に収まる傾向があったといえます。

しかし、そんなグレー文字盤も、今年2021年の水準では、やはり「これまでとは違う」という様子へと変化。他のパシャCの例にもれず、20万円台となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年2月
の安値
2021年9月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
パシャC
グレー文字盤
W31023M7
中古 4年
7ヶ月
¥139,320 ¥209,800 70,480 150.59%

このグレー文字盤、W31023M7を前回お伝えしたのは、今から4年以上も前のことでありますが、その2017年2月水準が、先の通り約13万円だったわけです。

それに対して、2021年9月の現在水準は約20万円ですから、この4年7ヶ月で約7万円の上昇ということになります。

7万円の上昇というと、あまりインパクト大という感じにはなりませんが、パシャCで重要なのは伸び率であります。

2017年2月水準が約13万円で、値上がりした額は約7万円ですから、変動率は約150%。つまり、1.5倍もの伸びということになるわけです。

そういった意味では、パシャCは「結構凄い上昇」だといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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