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現在相場考察

2年間で約54万円ほどの上昇、カラトラバ5196P-001

2021年9月6日更新
パテックフィリップのカラトラバ5196P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2021年9月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥541,120だった。

カラトラバ 5196P-001についての考察(2021年9月)

カラトラバといえば、パテックフィリップの最もオーソドックスなモデルですが、プラチナモデルは“オーソドックス”とはいえない印象です。

プラチナカラトラバは、少ない傾向があり、リファレンスによっては「全く出ない」という時期すらある状況。例えば、この5196P-001は、2019年頃まで中古売出し数が0という傾向がありました。

ただ、その後はそれなりに中古売出し数があるという状態になり、相場もそれほど変わらない傾向だったといえます。

そんな5196P-001は、2019年以降、300万円前後といった水準が続いていたわけですが、近頃異変が起こっているのです。

どうなったかというと、この5196P-001は、現在約362万円となっている様子。“300万円前後”とは随分異なる様子となっているわけです。

2019年9月水準が約308万円、2021年9月現在が約362万円ですから、2年間で約54万円ほどの上昇という値動きです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE カラトラバ 5196P-001 プラチナ 腕時計 メンズ 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2021年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5196P-001
中古 2年
0ヶ月
¥3,084,480 ¥3,625,600 541,120 117.54%

なお、このカラトラバ5196P-001の2016年⇒2019年の値動きは、約43万円の上昇でした。

2016年は、2017年以降の時期と比べると“安かった”と感じる腕時計が多い傾向がありますが、そういった時期から2019年までにかけて、約43万円の上昇だったというのは、「そうだろうな」といった感覚があります。

それに対して、2019年から2021年までにかけて約54万円の上昇となったということは、「すごい」という感想になるように思います。

そう感じる大きな理由は、2021年に大きな値上がりとなったからでしょう。

前回、この5196P-001をお伝えしたのが2019年9月だったため、その頃と比べてみましたが、実はこの5196P-001は2021年になってから「ガバッと」高くなったわけです。

そういった意味では、「2021年という年がすごい」という感想になるわけですが、この5196P-001に限らず、意外なモデルが上昇しているという事例が多々のが2021年という年の特徴だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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