ちょうど1年前の2020年9月に一斉モデルチェンジとなったサブマリーナ。その際、生産終了が発覚したモデルが軒並み上昇するという現象が起こっていました。
けれども、そんな旧6桁サブマリーナの中で、この116613LBだけは「別」という状況。他のサブマリーナのように「派手に上昇」という値動きが起きていなかったのです。
この116613LBは、2020年3月に約140万円という水準でしたが生産終了発覚後も特に動きはなく、今年、2021年3月時点でも約149万円という水準とどまっていました。
そのため、3月時点では「驚くほど変化していない」と表現できたのですが、実際、他のサブマリーナ事情を考慮すると、こういった値動きは珍しいといえたのです。
ちなみに、2020年9月のモデルチェンジから、ロレックスの腕時計の見た目は、5桁世代と同じような配色ルールに戻るといった傾向があります。
そのため、なにかとイレギュラーな要素が盛り込まれた旧6桁世代は、その時点から「レア」という感覚が強くなったといえるわけです。
そして、116613LBの前期文字盤は、まさにそういったことに該当。歴代の青サブには、サンレイ文字盤が採用されているわけで、前期の“マットな青文字盤”は、異例中の異例であります。
そういったことからも、この116613LBは今年3月時点において、もう少し評価されても良いのではないかという状況だったわけですが、7月になると、やや相場が動くという状況が見られるようになります。
その際、116613LB前期は、約159万円という水準に達していたのですが、それは3月と比べて約10万円の上昇となっていました。
そんな116613LBですが、7月から2ヶ月が経過した今、再び上昇している様子が見られます。
現在、116613LB前期は、約177万円というボトム価格に到達したのですが、これは7月水準と比べて約17万円の上昇です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年7月 の安値 |
2021年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 前期文字盤 116613LB |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,599,400 | ¥1,774,800 | 175,400 | 110.97% |
今回の上昇によって、116613LBの前期文字盤は170万円台という価格帯に達したわけですが、3月まで140万円台だったことを考慮すると、ようやく旧6桁らしい値上がりをしたという感想になります。
この116613LB前期文字盤は、旧6桁ならではの要素を持っているわけですから、こういった水準になるのは納得だと感じられます。
ちょうど1年前に生産終了となったサブマリーナの中で、“旧6桁ならでは”という要素を持つのは、緑文字盤の116610LVと、マットな青文字盤というこの116613LB前期文字盤だといえます。
しかしながら、そんな116613LB前期は、これまであまり評価されていなかったわけですから、今回の値動きによって、ようやく「それらしい」価格帯になったと感じられるといえるでしょう。
なお、現在116613LBのボトム価格にいるのは後期文字盤。ボトム価格で比較すると、前期は後期文字盤よりも10万円ほど高値という状況になっています。